『ミッドサマー』アリ・アスター監督、次回作は「ナイトメア・コメディ」なお4時間ある模様

『ヘレディタリー/継承』(2018)『ミッドサマー』のアリ・アスター監督が、世界が待望する次回作についての新たな情報を明かした。
米カリフォルニア大学サンタバーバラ校のインタビュー企画に登場したアスター監督は、ただいま「ナイトメア(悪夢)・コメディ」に着手していると語っている。2019年7月の時点では「奇妙な悪夢のようなコメディか、病的な家族のメロドラマ」にしたいと述べていたが、それから1年近くが経過し、コメディ路線に決定したようだ。ちょうど、脚本の新たな草稿を書き終えたばかりだという。
新作の内容はまったく明かされていないが、監督によると「4時間ぐらいのR指定作品になる」とのこと。ここから察するに、どうやらこれまで通り…いや、これまで以上の“地獄”が待ち構えている可能性も考えられる。かねてより『ミッドサマー』はホラー映画ではないと公言してきた監督は、今回のインタビューにて、同作は「人類学的な紀行映画」を撮るつもりだったとも話しているのだ。「映画をカテゴライズするのは僕の仕事じゃないし」とは本人の言葉だが、ならば“コメディ”とは一体……?
「ジャンル映画の作り手」を自称するアスター監督は、以前からコメディやメロドラマのみならず、さらなる展開にも強い意欲を示してきた。過去には、すでに執筆済みの脚本が多数あることを認めながら「西部劇も書いたし、SF映画も書いているところ。ミュージカルもやりたい。[中略]壮大なギャングのサーガも書きました」とも話していたのである。次回作だという“悪夢のようなコメディ”は、まだ始まりにしかすぎないとみるべきだろう。
ちなみにアスター監督は、同じく“悪夢のようなコメディ”だと言える韓国映画『地球を守れ!』(2003)のハリウッドリメイク版でプロデューサーを務める。オリジナル版の大ファンであり、かつ「プロデューサーであることの意味を知りたかった」という監督は、この企画にも意欲たっぷりのようだ。
Source: The Daily Nexus