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『アーミー・オブ・ザ・デッド』続編企画が始動 ─ ザック・スナイダー、Netflixと2年間の契約を締結

アーミー・オブ・ザ・デッド
Netflix映画『アーミー・オブ・ザ・デッド』独占配信中

2021年は映画監督ザック・スナイダーの“復活の年”となりそうだ。『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット』『アーミー・オブ・ザ・デッド』を立て続けに発表したザックは、新たにNetflixとファーストルック契約を結んだことを発表。米The Hollywood Reporterによると、『アーミー・オブ・ザ・デッド』続編企画が始動したという。

『アーミー・オブ・ザ・デッド』は、ゾンビの大量発生によって荒廃したラスベガスを舞台に、命知らずの傭兵集団たちが一攫千金を狙うストーリー。Netflixの発表によると、2021年5月21日の配信開始後、4週間で7,500万のアカウントが本作を鑑賞したという。今後、ドイツ発の前日譚映画『アーミー・オブ・シーブズ』が2021年秋に、アニメシリーズが2022年春に配信される予定だ。

現時点で『アーミー・オブ・ザ・デッド』の続編は企画開発段階であり、前作の脚本を執筆したシェイ・ハッテンとザックが関与しているとのこと。ザックは黒澤明監督『七人の侍』(1954)にインスパイアされたSF映画『Rebel Moon(原題)』を控えているため、続編はその後の本格始動となる。なお、『Moon Rebel』は2022年初旬にも撮影が始まる見込みだ。

アーミー・オブ・ザ・デッド
Netflix映画『アーミー・オブ・ザ・デッド』独占配信中

今回の発表によると、ザックと妻のデボラ・スナイダー率いる製作会社・The Stone Quarry Productionsは、Netflixと2年間のファーストルック契約を締結(ファーストルック契約とは、製作会社側の企画を優先的に見られる契約のこと)。同社はワーナー・ブラザースと2019年まで契約を結んでおり、新たなパートナーを検討していた。なお、次回作『Rebel Moon』もこの契約下にて製作されるという。

契約締結にあたり、ザックは「できるかぎり優れたコンテンツを、巨大なスケールで実現することが僕の願いであり目標。巨大なプロジェクト、巨大な映画を」とのコメントを発表。これまでコミックの映画化企画に携わる事が多かったザックだが、今後はオリジナル企画へと積極的に挑戦する構えだ。『アーミー・オブ・ザ・デッド』はシリーズ化が進んでいるほか、『Moon Rebel』もシリーズ化が構想されているとのこと。さらに、ザック作品のセカンド・ユニット・ディレクター&スタント・コーディネーターを務めてきた、デイモン・カロによる初監督作品も企画されているという。

契約のキーパーソンとなったのは、Netflixの映画部門を統括するスコット・スタバー氏。ザックの監督デビュー作『ドーン・オブ・ザ・デッド』(2004)の製作当時、ユニバーサル・ピクチャーズの副会長としてザックを見守った人物だ。プロデューサーのデボラは、今回の契約について「私たちにとって本当に大切なのは、互いへのリスペクトに基づくパートナーシップ。誰もが信頼し合い、挑戦し、クリエイティブでいることができてこそ、創造のプロセスは最良のものになります」との声明を発表。Netflixが創作の自由を与え、ザック&デボラらの挑戦を受け入れる環境であることを強調した。

Netflix映画『アーミー・オブ・ザ・デッド』は独占配信中。

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Source: The Hollywood Reporter

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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