『ブラックスワン』監督新作がA24で始動、ブレンダン・フレイザー主演へ ─ 体重270キロの男を描く

『ブラックスワン』(2010)『マザー!』(2017)などの鬼才監督、ダーレン・アロノフスキーによる新作映画『The Whale(原題)』が始動したことが明らかになった。米Deadlineが報じている。
A24世界配給の本作で主演を務めることになったのは、『ハムナプトラ』シリーズなどのブレンダン・フレイザー。『クラッシュ』(2004)『センター・オブ・ジ・アース』(2008)などでも知られる。原作となるのは、サミュエル・D・ハンターが2012年に発表した同名戯曲。約270キロの体重の男を描く作品だ。
映画版では、ダーレン・アロノフスキーが監督を担当、戯曲版に引き続き、サミュエル・D・ハンターが脚本を続投する見込みとのこと。サミュエル・D・ハンターはこの度の映画化について、「私自身の戯曲を映画脚本に落とし込むことは、これ以上なく喜ばしい仕事でした」と述べている。
「この物語は非常に個人的なものであり、更に多くの観客に届けられる機会を与えてくれたことにも感謝しています。私が大学1年生で、初めて戯曲を執筆していた時、『レクイエム・フォー・ドリーム』(2000)を観たのですが、その時からダーレン(・アロノフスキー)のファンでした。彼の比類のない才能とビジョンが、この映画に注がれることが光栄でなりません。」
ちなみに、ダーレン・アロノフスキー監督作を数多く手がけてきた撮影監督、マシュー・リバティークによると、オリヴィア・ワイルド監督作『Don’t Worry Darling(原題)』の撮影終了後に監督と共に、「小さい作品(Small Film)」に着手することを以前明かしていた。今回の報道では、『The Whale』との関係性については言及されていないため、同じ企画なのかは不明だ。
Source:Deadline