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ドナルド・グローバー「アトランタ」シーズン4が製作決定 ─ 米国で絶賛の現代最注目ドラマ、2020年春からシーズン3・4を連続撮影へ

ドナルド・グローバー
Photo by NASA HQ PHOTO https://www.flickr.com/photos/nasahqphoto/20716556524/

ドナルド・グローバー(チャイルディッシュ・ガンビーノ)が主演・製作・脚本・監督を務める、いま最も注目されるドラマ「アトランタ」(2016-)のシーズン4が製作される。製作・放送を担当する米FX局が正式に発表した。

『オデッセイ』(2015)や『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(2018)、超実写版『ライオン・キング』シンバ役など話題作に次々出演するドナルドは、チャイルディッシュ・ガンビーノとして2019年のコーチェラ・フェスティバルで圧巻のパフォーマンスを披露。いまや業界や肩書きを無効化する活動を展開するドナルドが、抱えきれないほどの才能をありったけに詰め込んで放ってきたのが「アトランタ」だ。シュールかつシニカルなユーモアに強烈なメッセージ、見る者の意表を突きつつも胸を打つエモーショナルなストーリーは、米国の批評家と観客を感嘆させ、エミー賞やゴールデングローブ賞など多くの賞に輝いている。

2016年にシーズン1、2018年にシーズン2「アトランタ:略奪の季節」が製作された本作は、2018年7月にシーズン3の製作が決定しながらも、ドナルドが多忙を極めるゆえに2019年内の放送が見送られていた。米The Hollywood Reporterによれば、シーズン3・シーズン4の撮影は2020年春より連続で行われるとのこと。なお、現時点で両シーズンの放送時期は発表されていない。

「アトランタ」シーズン3・4には、ドナルドの弟であり、多くのエピソードで脚本を担当しているステファン・グローバー、「This is America」をはじめチャイルディッシュ・ガンビーノのMVも手がけるヒロ・ムライ監督も復帰。二人はポール・シムズ、ダイアン・マクグニグル、ドナルドとともに製作総指揮も兼任している。

なお、本作はドナルド以外の出演者もそろってブレイク中。ラッパーのペーパーボーイ役、ブライアン・タイリー・ヘンリーは『スパイダーマン:スパイダーバース』(2018)『ビール・ストリートの恋人たち』(2018)、リブート版『チャイルド・プレイ』などに出演。DC映画『ジョーカー』(2019年10月4日公開)や『ゴジラ vs キングコング(原題:Godzilla vs Kong)』、『クワイエット・プレイス2(仮題)』、マーベル新作『エターナルズ(原題:Eternals)』が控えるなど引っ張りだこだ。ペーパーボーイの右腕ダリウスを演じるキース・スタインフィールドは『Death Note/デスノート』(2016)L役や『ゲット・アウト』(2017)、ライアン・ジョンソン監督最新作『Knives Out(原題)』に出演。主人公アーンの恋人でシングルマザーのヴァン役は『デッドプール2』(2018)『ジョーカー』などのザジー・ビーツが演じている。

いま最も熱い視線を浴びるクリエイターであるドナルド・グローバー&ヒロ・ムライの仕事、そしてハリウッドの未来を担う出演者のアンサンブルはシーズン3・4でさらなる円熟の域に達するはず。むろん日本の映画・ドラマファンも必見…なのだが、現在「アトランタ」はシーズン1がNetflixで配信されているものの、シーズン2をすぐに見られる状態にない。一刻も早く状況が整うことを祈りつつ、シーズン3・4の到着を指をくわえて待とう。

ヒロ・ムライ監督も多忙

Source: THR

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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