『アバター』TVドラマ化、「今は関心がない」とジェームズ・キャメロン監督 ─ 「コストがかかりすぎる」

監督作『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』が間もなく公開を控える巨匠ジェームズ・キャメロン。5作目まで製作が決定している壮大なプロジェクトのTVシリーズ化の可能性について、キャメロンは「現時点で興味がない」と米The Hollywood Reporterのインタビューにて明かしている。
第1作『アバター』(2009)から実に13年ぶりとなる続編『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』。3億5,000万ドル~4億ドルと言われている莫大な製作費や190分という上映時間からも「超大作」と呼ぶのに申し分ない。すでに4作目の撮影もスタートしており、一大フランチャイズとしてのポテンシャルも高まる一方だが、ドラマ化は少なくとも現段階では視野に入っていないようだ。
「こういうCGキャラクターに関する問題として、コストと労働力がかかりすぎるので、TVシリーズには不向きですね。今になってこの10年を振り返ると、大量の機械学習やディープラーニングを開発・製作ラインに投入してきました。それが時間をかけて私たちがやりたかったことなのです。TVシリーズ用にスケジュールを調整できるかもしれませんが、それは今、私が関心のあることではないのです。」
ドラマ化に対する意志が全くないとは明言していないものの、第5作の米国公開が2028年12月22日予定となっている以上、当座のスケジュールは埋め尽くされているはず。となると、TVシリーズ化が実現するとしてもだいぶ遠い話になってしまうのだろう。
「私はここで帝国を作るつもりはないのです。ただ、カッコいい映画を作ろうと試みているのです」。なんともキャメロンらしい職人魂に満ち溢れるコメントだ。
映画『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』は2022年12月16日(金)公開。
Source:The Hollywood Reporter