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『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』海外興収、『タイタニック』超えて歴代No.3 ─ 中国だけで2億ドル突破

アバター:ウェイ・オブ・ウォーター
(C) 2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.

映画『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』(2022)の海外興行収入が、同じくジェームズ・キャメロン監督の代表作『タイタニック』(1997)を超えて歴代3位となった

発表によると、本作は2023年2月5日(米国時間)午前の時点で海外興収15億3,800万ドルを達成。『タイタニック』の15億3,532万ドルを上回り、前作『アバター』(2009)の21億3,848万ドル、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)の19億4,106万ドルに続く成績となった。これによって、海外興収の歴代ベスト3のうち2本がキャメロン監督作品となっている。

ひとつだけ注意が必要なのは、この成績が“海外興収”、すなわち北米を除いた海外市場の数字であることだ。北米を含む全世界興行収入は、同日時点で21億7,442万ドルで、『タイタニック』の21億9,469万ドルには届いていない。もっとも両作の数字はいまや僅差であり、米Varietyも「来週にも『タイタニック』を超えると思われる」と予測している状況だ。

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海外市場でとりわけ優れた成績となっているのは、中国の2億4,060万ドル、フランスの1億4,150万ドル、ドイツの1億3,070万ドル、韓国の1億550万ドル。2020年以降、中国はディズニー映画の公開を見合わせる傾向にあったが、本作は無事に劇場での上映が叶っている。単独で2億ドルという成績が、本作の海外興収に大きく貢献したことは言うまでもない。中国公開を抜きにして、おそらく『タイタニック』超えは実現しなかったことだろう。

もっとも、来たる2月10日には『タイタニック』の3Dリマスター版(『タイタニック:ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスター』)が日本を含む世界各国で公開される。『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』と『タイタニック』が実際に映画館で競い合うとあって、成績が再び逆転することも絶対にありえない話ではないだろう(ただし可能性は低い)。

ちなみに、『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』の米国興収は6億3,642万ドル。歴代ランキングでは『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)や『タイタニック』、『ジュラシック・ワールド』(2015)に続く第10位となっている。

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Sources: Box Office Mojo, Variety

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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