『アバター:WoW』、宇宙戦争ものになる案もあった ─ 脚本家が明かす裏話

ジェームズ・キャメロン監督による超大作『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』(2022)では神聖な森を追われたナヴィ族が身を寄せる水辺の美しさが印象的な作品となったが、実は宇宙戦争ものはどうかという案があったそうだ。キャメロンとともに執筆を手がけたリック・ジャッファとアマンダ・シルヴァーが米Entertainment Weeklyのインタビュー内で語っている。
遡る事2013年、ジャッファとシルヴァーはともに『ウェイ・オブ・ウォーター』の原案者となるジョシュ・フリードマン、シェーン・サレルノとともにキャメロンより招集された。ジャッファいわくこの集まりは、アイデアを持ち寄り、ストーリーが実現可能かを確認すべく、数日間本格的に検討する場として設けられていたそうだ。『アバター』シリーズの2作目の方向性について意見を交わす中で浮かんできたのが、ナヴィ族が宇宙へ向かい、宇宙戦を繰り広げるというというアイデアだった。
「すごく牽引力のあるアイデアだったから、たくさん話し合いました。苦戦もしましたけどね。私たちが語っている物語は、どうすればうまくいくだろう?とね。するとジム(・キャメロン)が『よし、私に数週間くれ』と言ったんです。彼は姿を消し、脚本を書いてきました。ちなみに、素晴らしい脚本だったんですよ。」
宇宙戦争のアイデアが採用されなかった経緯についてジャッファは、「最終的に脚本はすべてお払い箱になってしまいました。私たちが語っている物語として全くうまくいかなかったからです」と加えている。
結果として、『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』の全世界累計興行収入は歴代6位(本記事時点)となる大ヒットを記録。紛れもない大成功と言えるが、宇宙戦争ものとなっていたらどのような仕上がりだったのかも見てみたい気がする。ちなみに本シリーズでは、予定されている第5作目で地球が舞台になるという。最終的にナヴィ族が宇宙に旅立つストーリーは実現することになりそうだ。
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Source:Entertainment Weekly