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『アバター』第2作、テーマは民族間の衝突か ─ 新天地へ旅するサリー一家の苦境、プロデューサーが予告

アバター
© 20th Century Fox 写真:ゼータ イメージ

2022年に待望の米公開を控えるジェームズ・キャメロン監督作『アバター2(仮題)』より、物語の新情報が到着した。プロデューサーのジョン・ランドーによれば、ナヴィ同士の文化的衝突も描かれることになりそうだ。

前作『アバター』では、先住民族ナヴィと彼らの故郷パンドラを侵略しようとする人間の対立が描かれた。続編では、故郷から離れる決断をした主人公サリー(サム・ワーシントン)やナヴィ族が、パンドラの別の地域を目指して水中、水上を旅するストーリーになると言われている。この補足情報として、英Total Filmにランドーが語った内容は以下の通りだ。

「『アバター2』の物語や、物語それ自体の強みというのは、これまでジム(ジェームズ・キャメロン)が手がけたどの映画にもあったことです。1つのジャンルを越えた普遍的なテーマを伝えているんです。この作品では、“家族”以上に普遍的なテーマはありません。続編シリーズそれぞれの作品の中心にあるのは、サリー一家です。家族を守るために親がやり抜く原動力は何か?ということです。」

前作で、主人公のジェイクはナヴィのオマティカヤ族から“家族”として受け入れられた。しかし、続編のジェイクは、本当の意味で家族を持つことになる。既報によれば、前作の展開ののち、ジェイクはネイティリ(ゾーイ・サルダナ)との間に2人の子どもを授かるのだ。ランドーが言うサリー一家とは、ジェイクとネイティリ、そして2人の子を指しているが、彼らが行き着く先には、メトケイナ(Metkayina)という別の民族が暮らしているという。

「岩礁に着くと、私たちが“メトケイナ”と呼んでいる民族が暮らしています。サリーたちは熱帯雨林のようなかつての環境にはいません。彼らは居心地の悪い状況に置かれることになります。文化的にも、環境的にも。

前作にはコロニアリズムのメタファーが反映されていたが、第2作では移民問題や民族間の対立といったテーマに焦点が当てられることになるのかもしれない。2021年1月には、メトケイナ族の水上集落を捉えた壮観なコンセプトアートが公開されていたが、劇中ではそうした幻想的なイメージからはかけ離れたリアリティも描かれるのだろう。

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ちなみに、『アバター2』以降もすでに第5作までの製作が決定しているが、ランドーは各作品が「とても大きく感情的な決断で締めくくられる」ことを予告。「(シリーズを)1つとして観た時に、4つの映画の繋がった物語で、より大きく雄大なサーガが形成されることになります」と話した。

映画『アバター』続編シリーズは、第2作が2022年12月16日に、第3作が2024年12月20日に、第4作が2026年12月18日に、第5作が2028年12月22日に米国公開予定。

Source: Total Film

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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