『アバター3』まもなく正式再始動 ─ 『ウェイ・オブ・ウォーター』黒字化確定を受けて

『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』(2022)の続編となる、『アバター3(仮題)』がまもなく正式に再始動することがわかった。監督のジェームズ・キャメロンが明かした。
米国のトーク番組「Who’s Talking to Chris Wallace?」に出演したキャメロンは、『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』が「あと数日で損益分岐点をあっさり超える」と発言。本作は全世界興行収入15億ドルを突破し、コロナ禍では初めての20億ドル超えも見えてきたほどの大ヒットを記録している。これを受けて、ディズニー/20世紀スタジオは『アバター3』を再始動させるとともに、続く第4作・第5作も前進させることになるようだ。
「もうすぐ、ディズニーの幹部と『アバター3』の今後の戦略を話し合います。『アバター3』はすでに準備ができていて、全編の撮影とモーションキャプチャーが終わっており、今はCGの魔法をかけるためにポストプロダクション(撮影後作業)を延長しているところ。『4』『5』の脚本も完成しているし、『4』も一部は準備できているんですよ。」
米The Hollywood Reporterによると、『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』の製作費は4億ドル以上(宣伝費除く)。以前、キャメロン自身が「利益を出すには興行成績で歴代3~4位にならなければ」と語ったことから、損益分岐点は約20億ドルと推測されたが、番組では「実際の数字はもっと少ない」と訂正している。「私は一度も実際の数字を言っていません。“歴史に残る興行収入でなければ”とは言いましたが、数字を当てはめたのは別の人ですから」。
今回、キャメロンは「このシリーズは始まったばかり。複数の映画にまたがるサーガが始まったところ」と述べつつ、「続編を作らないと。向こう6~7年かかることはわかっていますが、大切なのは私たちがそれで満足するということです」と強調した。
なお既報によると、『アバター3』には森に暮らすオマティカヤ族と海に住むメトカイナ族が再登場し、ジェイクとネイティリ、トノワリとロナルという夫婦2組の物語がさらに進展。新たに「火」を象徴する“アッシュ・ピープル(灰の民)”も加わり、ナヴィ族の邪悪な一面が描かれるようだ。キャメロンは「前2作には人間のネガティブな例、ナヴィ族のポジティブな例がありましたが、『3』ではその正反対をやる」と話していた。
映画『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』は公開中。第3作は2024年12月20日、第4作は2026年12月18日、第5作は2028年12月22日に米国公開予定だ。
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Source: The Hollywood Reporter