『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』トム・ホランド、感動のアドリブシーン懐かしむ「ロバート・ダウニー・Jr.に60回抱きついて泣いた」

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)公開当時、スパイダーマン/ピーター・パーカー役のトム・ホランドが劇中で放ったアドリブシーンが大きな話題を呼んだ。それからもうすぐ3年が経とうとしている2021年2月現在、トムは今でも同シーンを思い出すようで、米Deadlineのインタビューで当時への心境を語っている。
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トムが今でも思い出すシーンとは『インフィニティ・ウォー』終盤、6つのインフィニティ・ストーンを手に入れたサノスが、指を鳴らして全宇宙の生命を半減させた場面だ。激闘を見せていたヒーローたちも次々と消滅していき、トム演じるピーターもその一人となる。塵となって消える直前、ピーターはトニー・スターク/アイアンマンに「行きたくない(I don’t wanna go.)」と伝えるも、最後には「ごめんなさい(Sorry)」と一言だけ残して、なくなってしまった。
数ある『インフィニティ・ウォー』名シーンのなかでも、師匠と弟子、または父親と息子のような関係性で結ばれていたトニーとピーターの別れには、多くのファンが心を揺さぶられたはず。トムは、Deadlineによる「人からよく引き合いに出されるセリフを挙げるとしたら?」という質問に、このシーン内で口にしたアドリブのセリフを思い浮かべた。
「『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のシーンで言った“行きたくない(I don’t wanna go.)”が一番ですね。僕は同じセリフを5回連続で言っただけなんで、周りから圧巻のアドリブシーンと思ってもらえるのは最高ですよ。美しく感動を与えられるようなシークエンスだと感じてもらえてるんです。いまでも、あのシーンはよく懐かしく思い出しますね。現場でも楽しかったし。」
また、これはスパイダーマン役を受け継いだ時から支えてくれたロバート・ダウニー・Jr.と2人だけで紡ぎ出された特別な場面でもある。ダウニーが相手役のシーンであっただけに、トムも一層の思い入れを感じているのだろう。
「ひとたびあの瞬間の感情に入り込むと、どっぷりそこに浸りました。あれは撮影するのに恐ろしいシーンだったでしょ、とよく言われるんですけど、いま振り返れば幸せ以外の何物でもないですね。最高だった。とっても気に入っています。60回くらいロバート・ダウニー・Jr.に抱きついて、肩越しに泣いたんですから。言うことなしです。」
Source: Deadline