アベンジャーズ初期メンバー4人が新プロジェクトで再演、ラコタ語の収録に挑む ─ ハルク役マーク・ラファロの呼びかけで再アッセンブル

『アベンジャーズ』の初期メンバーであるロバート・ダウニー・Jr.、クリス・エヴァンス、スカーレット・ヨハンソン、マーク・ラファロの4人がマーベル・スタジオによる新プロジェクトのためにそれぞれの役を再演した。米Marvel Entertainmentからは、その様子を捉えた映像が公開されている。
「ラコタ・プロジェクト」と呼ばれる新プロジェクトは、2012年公開『アベンジャーズ』をアメリカインディアン部族の一つ、ラコタ族の言語で録音・吹き替えするというもの。これに際して、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の黎明期を支えた4人、アイアンマン/トニー・スターク役のダウニー・Jr.、キャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャース役のエヴァンス、ブラック・ウィドウ/ナターシャ・ロマノフ役のヨハンソン、ハルク/ブルース・バナー役のラファロが再集結した。
企画の発起人となったのは、ハルク役のマーク・ラファロ。先住民の権利などを訴える活動家としても知られるラファロは映像の中で「この企画は僕とラコタの皆さんとの関係性から生まれたものです。『アベンジャーズ』のラコタ語吹き替えをやろうというクレイジーなアイデアはすごく楽しかったですね」と笑顔で語っている。
企画ではラファロのほか、ダウニー・Jr.やヨハンソン、エヴァンスが自身の役の収録に挑んだ。映像では慣れないラコタ語での吹き替えに挑むキャスト陣の姿が映し出されている。
「みんなの足並みを揃えることが一番難しかったことかもしれません」「僕たちの言語に無くて彼らの言語にはある音が存在するなんて、すごく難しいことです」と苦労を語るラファロ。その一方で、「これはただの吹き替えじゃありません。ラコタの感性や言語で『アベンジャーズ』を再創造するものなんです」と企画の存在意義を実感しているようだ。
この取り組みにはラコタ族の関係者も感謝を示しており、ある男性は「世界で一番有名なシリーズ、役者、有名人、キャラクターが、かつて禁止までされていた私たちのラコタ語を話しているなんて」と映像の中で感激。「自分たちの言語がもう隠れないで済むというのがこの企画でとても素敵だと思いました」と語った。
なお、すでにディズニープラスでは『アベンジャーズ』ラコタ語吹き替え版が配信中だ。ラファロらの想いが詰まった新『アベンジャーズ』をご堪能あれ。
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