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『アントマン&ワスプ』米国オープニング興行収入、前作しのぐ好発進 ― 『ドクター・ストレンジ』超えなるか

アントマン&ワスプ
(c) MARVEL/PLANET PHOTOS 写真:ゼータ イメージ

2018年7月6日(現地時間)、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の第20作となる映画アントマン&ワスプが米国の劇場にて公開された。
マーベル史上最小のヒーロー、アントマンを主人公とする前作『アントマン』(2015)は、強盗映画のテイストを活かしたコメディ作品として幅広い客層から愛される一本。その続編となる本作は、前作のヒロインだったホープ・ヴァン・ダインが新ヒーロー「ワスプ」として初登場することで話題だ。

米国のメディアは、7月7日(土曜日)午前の時点で『アントマン&ワスプ』のオープニング興行成績(公開後3日間)の予想を相次いで発表。前作『アントマン』をしのぐ好発進となることを明らかにした。

史上最小のヒーロー、ドクター・ストレンジを倒せるか?

Variety誌によると、『アントマン&ワスプ』は米国公開日の7月6日(金曜日)に3,380万ドルを記録(推定、前夜祭上映も含む)。勝負はその後の土日といえそうだが、各誌はおおむね大差ない予想を立てている。Variety誌は公開後3日間で8,370万ドル、Deadline誌は8,240万ドル、The Hollywood Reporter誌は8,000~8,300万ドルだ。いずれも当初の7,000~8,000万ドルという予想を超え、そして前作『アントマン』の初動成績5,720万ドルを軽く上回る数字である。

もっとも、『ブラックパンサー』(2018)の2億200万ドル、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)の2億5,769万ドルという驚異的なオープニングを見せつけられたあとでは、本作の8,000万ドル前半という成績は心もとないようにも思われるだろうか。ただし、そもそも『アントマン』シリーズはヒーローのサイズと同様、小規模ながらファミリー層へ確実に訴求する作風が特徴だ。前出の2作に比べれば、いわば“すぐれた小品”という印象すらあるだろう。

各誌の予想が的中する場合、『アントマン&ワスプ』の初動成績はMCU作品のうち『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』(2013)の8,573万ドル、『ドクター・ストレンジ』(2016)の8,505万ドルにやや及ばない。ただし、土日の客足によってはこれら2作品を抜き去るほどの伸びを見せることは十分に可能だ。『ブラックパンサー』『インフィニティ・ウォー』はいずれも当初の予想を上回る推移を示していたが、同じMCU作品としてそのジンクスにあやかれるかどうか……。

ところで『アントマン&ワスプ』が各誌の予想通りの初動成績に落ち着いた場合、これは『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(2018)の8,442万ドルにわずかに届かないことになる。こちらも作品の規模やターゲットが異なることは言うまでもないわけだが、決して『アントマン&ワスプ』が不調なのではない以上、「スター・ウォーズ」の最新作としては低調だった『ハン・ソロ』が実は手堅いヒット作であることが再認識できるはずだ。

なおDeadlineによれば、『アントマン&ワスプ』の制作費は約1億6,200万ドルとのこと(宣伝費など除く)。さすがはディズニー/マーベルだけあって“小品”とは言いがたい予算規模だが、それでも前作以上の興収を示しているあたり、今後の成績によっては予想外の収益をあげることになるだろう。今後の推移を注意深く見守りたい一本だ。

映画『アントマン&ワスプ』は2018年8月31日より全国ロードショー

『アントマン&ワスプ』公式サイト:https://marvel.disney.co.jp/movie/antman-wasp.html

Sources: Variety, Deadline, THR, Box Office Mojo
(c) MARVEL/PLANET PHOTOS 写真:ゼータ イメージ

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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