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【ネタバレ】『アントマン&ワスプ』重要シーン「量子のもつれ」をポール・ラッド&監督が語る ― 「作風として“ド真ん中”の場面」

マーベル・シネマティック・ユニバースの第20作、映画『アントマン&ワスプ』(2018)は、全編を貫くコメディの要素と心温まる人間ドラマの融合が大きな特徴だ。絶妙なバランスでブレンドされた「笑い」と「泣き」に、たちまち観客は心を掴まれてしまうにちがいない。

まさにその代表例ともいうべきシーンが、映画中盤に用意された“量子のもつれ”シーンだろう。ペイトン・リード監督、そして主演・脚本のポール・ラッドが制作の舞台裏を語っている。

ポール・ラッド
Photo by Red Carpet Report on Mingle Media TV https://www.flickr.com/photos/minglemediatv/18681493543/ Remixed by THE RIVER

ジャネット、スコット・ラングに“憑依”

映画の冒頭、スコット・ラング/アントマンは風呂に入っている途中、幼いホープ・ヴァン・ダインと、若き日の母親ジャネットにまつわる夢を見る。「量子のもつれ」によって、スコットは量子世界に消えたジャネットと通じ合ったのだ。その後、物語の中盤で、再びジャネットはスコットを通じてメッセージを送ってくる。今度はスコットの身体を借りて、ジャネットが自らの言葉を語りだすのだ……。

いわばジャネットがスコットに“憑依”するこのシーンについて、ペイトン監督とポールは、揃って1984年の映画『オール・オブ・ミー 突然半身が女に!』の名前を口にしている。この作品のストーリーは、スティーブ・マーチン演じる弁護士ロジャーの右半身に、リリー・トムリン演じる女性大富豪の魂が乗り移るというもの。なんて身も蓋もない邦題…!

ペイトン監督とポールをはじめとした製作チームは、このシーンについて初期段階から話し合いを重ねたという。ペイトン監督は当時を振り返って、「不安になった人もいたと思うんです、大きな決定だったので。でもこの映画らしいアイデアだと思って」と述べている。

「最初は“まずはミシェル(・ファイファー)に演じてもらって、それからポールに真似てもらうのかどうか”と話していました。でも“その必要があるかな”と感じたんです。“人の声を別人の口に合わせるのはルイスの自白剤でやっちゃってるし、純粋にポールの演技だけでやるべきだ”と。」

実はポールとミシェルは、2007年に製作されたラブコメディ『I Could Never Be Your Woman(原題、日本未公開)』で主演を務めている。ミシェルをよく知るポールが、自分なりの演技でもって、ミシェルによるジャネットを演じたのがあのシーンだったのである。

結果的にこの場面は、とんでもなくバカバカしいのになぜかグッと来る、俳優陣の演技の凄みを味わえる随一の名シーンとなった。ペイトン監督は「僕らの作風として“ド真ん中”のシーンです」と語り、その出来栄えに満足していることを明かしている。また「すべてはポールと彼の演技のおかげ」だとも。

一方、このシーンを全身で体現したポールは「どう考えてもシュールでしょ」と言いつつも、「俳優としては脚本を受け止めて、このシーンの真実を演じなければいけなかったんですよ」と話している。とはいえ、撮影現場ではハンク・ピム博士役のマイケル・ダグラスの頬に触れ、お互いを見つめ合いながら何度も吹き出してしまったそうだ。それにしても、ジャネットを演じきったポールもスゴいが、その演技を見事に受け止めたマイケルやホープ・ヴァン・ダイン役のエヴァンジェリン・リリーも相当スゴい…!

映画『アントマン&ワスプ』は2018年8月31日(金)より全国ロードショー

『アントマン&ワスプ』公式サイト:https://marvel.disney.co.jp/movie/antman-wasp.html

Sources: THR, ComicBook.com

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

THE RIVER編集部。わかりやすいことはそのままに、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすくお伝えしたいと思っています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp へ。

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