THE RIVER AWARD2024 ランキング結果発表 ─ みんなで決めた年間ベスト映画トップ20

第5位 マッドマックス:フュリオサ ( 5/31 ) 75pt.

文明が崩壊した世界。暴君ディメンタス率いるバイカー軍団に連れ去られ、愛するすべてを奪われた若きフュリオサが、壮絶な復讐劇を繰り広げていく。
「マッドマックスのフュリオサの過去が明らかに!怒りのデス・ロードとはまた違ったエキサイティングな展開とフュリオサの過去から目を離せない。荒廃した世界をジョージ・ミラーが圧倒的なアクションと描写で魅せる映像美が素晴らしい作品でした。」(イシケン さん)
「約10年前、世界をMADの渦に巻き込んだ『怒りのデス・ロード』。あの常軌を逸した狂気的ノンストップカーアクションの再来!…ではなく同じ世界観でありながら全く毛色が異なる抑圧された壮大な叙事詩になってて最初は肩透かしを喰らいました。が、ジョージ・ミラー監督の「同じ事は繰り返さない」という信念と圧倒的なイマジネーションにジワジワとその面白さが染み渡ってくる作品です。特に賢者(ヒストリーマン)が好きです。」(御水様 さん)
「今年はこれで決まり。圧倒的なアクションとスピード感は何回見てもしびれました。ただ世間的にはあまり人気がなかったようで大変残念です。こんなにいい映画なのに。」(sunshine star さん)
「アニャが可愛いだけではないと証明された作品。慈悲深い女神であり、狂える鬼であり、かっちょいい姐さんであった。未だ衰えぬクリエイティブ・エンジンを燃やし続けるジョージ・ミラー閣下に敬礼。」(CONY さん)
「この映画では空飛ぶバイクがガトリングを撃って襲ってくるんだ。何言ってるのかわかんねぇだろ?でもマジなんだ。」(スジャータ さん)
第4位 シビル・ウォー アメリカ最後の日 ( 10/4 ) 103pt.

連邦政府から19もの州が離脱したアメリカ。テキサスとカリフォルニアの同盟からなる“西部勢力”と政府軍の間で内戦が勃発し、各地で激しい武力衝突が繰り広げられていた。「国民の皆さん、我々は歴史的勝利に近づいている——」。就任 “3期目”に突入した権威主義的な大統領はテレビ演説で力強く訴えるが、ワシントンD.C.の陥落は目前に迫っていた。ニューヨークに滞在していた4人のジャーナリストは、14ヶ月一度も取材を受けていないという大統領に単独インタビューを行うため、ホワイトハウスへと向かう。だが戦場と化した旅路を行く中で、内戦の恐怖と狂気に呑み込まれていくー
「とにかく緩急の切れ味が鋭くて、洋画で当たり前に耳にする銃声がこの映画ではとにかく恐ろしく、音の演出が冴えまくった抜群の選曲センスに静寂、銃を向ける音まで一切気が抜けない。」(Ludwig さん)
「映像表現がとにかく今年公開の作品の中でズバ抜けていた印象。時流に沿うテーマとフィクションならではの問題提起の仕方に胸を打った。2024年を代表するのは間違いなく本作だろう」(tikuwan0129 さん)
「IMAXのよさは映像の迫力はもちろんですが,やはり『音』にあると思います。この映画はまさに『音』がすごいです。本当に戦場の真っただ中にいるかのような怖さに加え,見終わった後にじわじわとまた違った怖さがこみ上げてきます。これは映画館で観るべき。」(まっちゃあいす さん)
「圧倒的な音に衝撃を受けた。IMAXで見てよかった作品No.1!そのまま戦場に放り込まれたような臨場感で、ずっとドキドキしていた。映像も美しく、特に森林火災のシーンは、メイキングを見て、こんな風に作っていたのか!と驚かされた。」(るん さん)
「サブスクで見たんですけど、これ映画館で見たかった!衝撃的なシーンが多くて、手に汗握る映画でした。」(コンセント横向き さん)
第3位 デューン 砂の惑星PART2 ( 3/15 ) 154pt.

ハルコンネン家との宇宙戦争により滅ぼされたアトレイデス家の唯一の生き残りにして後継者のポール。彼は砂漠の民フレメンとの協力関係を築きつつ、宿敵ハルコンネン家との全宇宙を巻き込んだ最終決戦に臨む。
「前作を明らかに超える迫力と映像体験!緊迫感のある決闘シーン、オースティン・バトラーのサイコ感のある演技が大好き!アトレイデス!!!」(shiori さん)
「カメラワークやビジュアルのセンスがモリモリの作品をIMAXで見れた感動で鳥肌立ちまくりでした!迫力も満点!」(サカナハクション さん)
「本作品のIMAX劇場での観賞は正に人生最高の映画体験でした。実際にDUNEがあると思わさせる迫力の映像美、細部まで作り込まれた設定とその劇中世界の歴史を背負っていることを感じさせる俳優陣の演技に終始心が震えました。」(クンヒロ さん)
「メッセージ、ブレードランナー2049、そしてDUNE。今思えば、ヴィルヌーヴは作品を通して「未来」を見ていた。本作が描く未来像は原作が帰依する旧社会にすら警鐘を鳴らし、新たな時代への足掛かりを求める。SFというジャンルを打ち壊し、もはや映画史におけるパラダイムシフトを展開したとすら言えるラストは圧巻であり、これぞストーリーテリングの極致といえよう。次は何を見せてくれるのか、真の預言者と言えるヴィルヌーヴの更なるヴィジョンに興奮が収まらない。」(しん(麿おぢ) さん)
「自分の親の世代が1977年に「スター・ウォーズ」で心をときめかせたように、自分はこの作品で、新しい時代の、忘れがたい唯一無二のSF映画体験をした。」(アシンヌ さん)
「圧巻の映像と音響…そして壮大なスケールで描かれたDUNE、映画館でしか味わえない最高の映画でした、続編が楽しみすぎる…‼」(らーめん朝飯 さん)
「めちゃめちゃ面白い!特に後半の迫力が半端ない!サンドワーム大活躍!どうサンドワームから降りたのかだけ知りたい……。」(あくせる さん)
第2位 オッペンハイマー ( 3/29 ) 156pt.

第二次世界大戦下、アメリカで立ち上げられた極秘プロジェクト「マンハッタン計画」。これに参加した J・ロバート・オッペンハイマーは優秀な科学者たちを率いて世界で初となる原子爆弾の開発に成功する。しかし原爆が実戦で投下されると、その惨状を聞いたオッペンハイマーは深く苦悩するようになる。冷戦、赤狩り―激動の時代の波に、オッペンハイマーはのまれてゆくのだった―。世界の運命を握ったオッペンハイマーの栄光と没落、その生涯とは。今を生きる私たちに、物語は問いかける。
「ノーランの映画は難解なことが多いですが、映画鑑賞に留まらず、知的体験の領域に踏み込みつつあるなも感じます。だからこそ2回目以降も楽しい。1回目はひたすら圧倒され、翻弄されるまま。真に娯楽として享受できるのは2回目以降。(自分の理解力に比例してではありますが…汗 さん)
科学的な偉業と、その恐ろしさ───それらを天秤にかけながら、本当に作るべきだったのかを論じきれずに手を出したことを、諌めているように感じました。初のオスカーをもたらした作品として、ノーランファンとしても2024年を象徴する一本です。」(ローレライ さん)
「視覚・聴覚を揺さぶる圧巻の映像表現があまりにも完成されすぎていた。まさしくノーラン映画の一つの終着点。監督曰く『インセプション』に通ずるところがあるとする象徴的なラストシーンは、オッペンハイマー、そしてノーラン監督から、現代に生きる我々にあまりにも重すぎる問いを残した。もはや娯楽作品ではない。監督はこのままどこへ突き進むのか!」(うらゆ さん)
「巧みな会話劇、インパクトある映像に演出、音響に魅せられっぱなしの3時間。ヒューマンドラマの完成形をみれた気分でした。」(boido さん)
「3時間の長尺を感じない圧巻の映像体験、わざわざIMAXシアターまで出かけて観に行った価値のある作品でした。」(たか さん)
「イメージと音の洪水に圧倒され、あっという間に過ぎた3時間。オッペンハイマーというあまりに捉え所のない人物の、カオスに満ちた生涯の追体験を経て、カタルシスや恐怖、やるせなさ等の感情が次々と湧き上がり、映画が終わる頃には私の感情はぐちゃぐちゃになっていました。この映画の感想を上手く言葉にするのが難しいのですが、とにかくすごいものを観たというのは間違いありません。」(タラノーラン さん)
「題材的に難しい作品にも関わらずやはりノーラン監督は天才だった。音の使い方が秀逸で静寂や張り詰めた音、ノーラン監督の他の作品もそうだがこの演出で没入感が凄まじかった。演技も勿論天才的でどの俳優も名優揃い、観をわった後には疲労感を感じるくらい集中していた事に気がついた。面白い、すごい等の言葉では一切表現できなくなる映像体験ができる唯一無二の映画。」(tit さん)
「人類が取り返しのつかない大罪を犯すまでの過程を丁寧に描いた映画でした。後世にまで残すべき。」(ピーナッツ さん)
「日本人として観ておかないといけない作品。今年は世界情勢とリンクしたかのように緊張感がある映画が多かった気がします。いろいろ大変な状況で苦労を重ね公開まで努力してくれた方々に感謝したいと思います。」(星を落とす さん)
THE RIVER AWARD 2024
第1位 デッドプール&ウルヴァリン ( 7/24 ) 210pt.

戦う動機は超個人的、破天荒でなんでもアリの“クソ無責任ヒーロー”デッドプールに世界の命運は託された!?ヒーローになんて興味はないけど、大切なファミリーの大ピンチなら頑張っちゃう!予測不可能なミッションのカギを握るのは…よりにもよって“あの爪野郎”。クソ真面目で“キレるとヤバい最恐アウトロー”ウルヴァリンに助けを求めるが…。
全く異なる個性のR指定ヒーロー2人が暴れまわる、過激なアクション・エンターテイメント!
「待ちに待った新作で、どうなるのかと思っていましたが、期待を遥かに超えるストーリー展開に圧倒されました!さすが、デッドプールと言わんばかりの内容で、大満足の一作でした。」(ワタルン・スカイウォーカー さん)
「今年一番熱かった映画です! またヒュー・ジャックマンのウルヴァリンが見れたことが嬉しかったし、夢の共演もあってとても興奮しました!最後エンドクレジットシーンで感動して泣いてしまいました。本当に最高の映画でした!」(きょん さん)
「20世紀FOX買収に伴って、途絶え忘れ去られていく運命の作品・キャラクターへのレクイエムとして、これ以上ない作品。映画史に名を残すべき名作!!」(nerve さん)
「メタ発言が多く、マーベル、グリーンランタンなどの映画をよく見る自分にとってはとても面白い映画でした!ローガンでウルヴァリンの引退宣言をしたヒューがもう一度ウルヴァリンを演じてくれて本当に良かったです!」(Aya さん)
「過去のX-MENシリーズ、そしてMCU以前のキャラクター達への敬愛を表しつつ、デッドプールには今までなかった友情を織り交ぜた、おバカで感動の作品。」(Last Cowboy さん)
「デッドプールのキャラクター性を存分に活かし、「LOGAN」のラストを汚さないストーリーにして、絶対に無理だと思っていたウルヴァリンとの共演を実現したことの功績は大きいと思います。」(ICEけんじ21 さん)

「やっぱり今年の1本を選ぶならコレ!デッドプールの何でもありだよね!という自由さと、現行MCUのTVAという設定を上手く利用したストーリーで今後のMARVEL作品がより楽しみになるような期待を抱きました。過去作も大事に拾って、今後を匂わせる部分や、俳優個人のネタも含まれてて、1本でお腹いっぱいになれる作品です。」(みつ さん)
「デップーとウルヴァリンの共演最高でした。他マーベルのキャラも出てきて感動。エンドロールは感慨深くて泣きそうになりました。」(aona さん)
「初見で観客みんなが大笑い出来たことも良い映画体験でした!映画館で63回見ましたがX(旧Twitter)で監督とヒュー・ジャックマン氏に反応を頂き今年の東京コミコンのヴァネッサ役モリーナ・バッカリン氏にリピートした事を伝えたら「ワーオ!」と驚いて頂きました!年明け3日の新宿ピカデリーでデッドプール&ウルヴァリンの応援上映がやるのでその応援上映も行けたら良いなと思っています!」(たいぞう さん)
「今この時代のアメコミ映画で、歴史を重ねてきたマーベル映画で、そしてデッドプールでしかできないことをやっているのがとにかく強い!これは1番に選ぶしかなかったです!」(がりうむ さん)
「今年を代表するお祭り映画。最近のマーベル映画らしく、サプライズの連続で中だるみすることなく最後まで全速力の映画でした」(はやと さん)
「こんなに「そうそうこれが見たかった!!」をギュウギュウに詰め込んで且つ見事に昇華してくれた実写化作品はなかなかない。あのオープニングには思わず涙が零れました。」(塩パン さん)
「好きが詰まってる!ガンビットもブレイドも、昔見て大好きなキャラクター!敵味方関係なく、懐かしい人達いっぱいいたなぁ。オープニングも今までを無視するデップー感満載だし、アクション良しヒーロー着地良しで、満足な作品!」(TK さん)
「ガンビットが出てきた時は叫びそうになった。僕らの夢が叶った瞬間だし、チャニング・テイタムも報われたと思う。」(おがちゃん さん)

「「デッドプール&ウルヴァリン」は吹替版がとにかくスゴかった。原語で観る作品そのものの面白さもさることながら。キャスティングや翻訳の妙で魅せる秀逸な吹替版に仕上がっていた。」(API さん)
「ついに俺ちゃんがウルヴィーを連れてスクリーンに帰ってきた‼ストライキの影響など感じさせないデップー節にX-MEN、旧FOXで映画化されたヒーローたちへの、そしてそれを観て育ったファンへの最高のプレゼントムービー♡ ヒュー・ジャックマンの進化し続ける筋肉美にも圧巻‼ 今年最高のバディアクションヒーロー映画でした‼」(らーめん朝飯 さん)
「最高のお祭り映画であり、過去へのお別れを告げる切ない映画でした。」(木綿豆腐 さん)
「小ネタが多すぎて、全部抑えれないのは仕方ないよねって諦めてしまった(わからないところはTHE RIVERさんに助けてもらいました!)それでも笑えて、泣けるデップーはディズニーでも健在して安心した!やっぱり何と言ってもヒュー以外のウルヴァリンは考えられない。カッコ良すぎる…」(626 さん)
「どーせみんな投票してるんだろうなと思って天邪鬼出してやろうかなと思ったけど、やっぱりストレートに面白かったんだよなぁ。」(ほーだい さん)
「久しぶりに映画館で声を出して笑った。家でアメコミライト層の友人と観た際、彼が大いに笑って楽しんでいたところを見て、あぁこの映画はコアなファンじゃなくても面白いんだ、と改めて思えたため1位にした。れっつふぁっきんごー。」(スジャータ さん)
2024年も読者の皆様にたくさん助けていただきました。今年も1年間、本当にお世話になりました。
前年にハリウッドで起こったストライキの影響が尾を引き、洋画の公開本数が少なかったことや、日本での「洋画離れ」深刻化がますます叫ばれるなど、今年は国内における洋画興行の厳しさを実感する一年でもありました。
一方で、『デッドプール&ウルヴァリン』がアメコミ映画人気復活の狼煙を上げてくれたり、物議も予想された『オッペンハイマー』が各所尽力により日本公開に漕ぎ着けてヒットを記録したり、本ランキングでも4位に食い込んだ『シビル・ウォー アメリカ最後の日』が、インディペンデント性の強い映画ながら動員1位をもぎ取ったりと、作品や洋画ファンの底力を見せつけられることが多かったのも、また事実であります。
2025年は、ハリウッド大作映画がまた大々的に戻ってくる1年となります。マーベル映画が3本、新DCユニバース始動の『スーパーマン』に加え、『ミッション:インポッシブル』や『ジュラシック・ワールド』『ジョン・ウィック』『プレデター』シリーズの新作、マイケル・ジャクソンの伝記映画やブラッド・ピットによるF1映画などなど、毎月のように注目の大作映画が本国公開となります。もちろん、中〜小規模ながら光る作品についても、できる限りご紹介できればと思います。来年のTHE RIVER AWARDも、どんな充実の内容になるのかが早くも楽しみです。
新年もTHE RIVERを通じて、皆様と素敵な体験の出会いがたくさんありますように。良いお年をお迎えください!