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『アントマン&ワスプ:クアントマニア』娘キャシー役、ポール・ラッドから「とにかく遠慮するな」とアドバイス

アントマン&ワスプ:クアントマニア
(c)Marvel Studios 2023

映画『アントマン&ワスプ:クアントマニア』では、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)には珍しいリキャストが行われる。アントマン/スコット・ラングの娘・キャシー役に、『名探偵ピカチュウ』(2019)『ザ・スイッチ』(2020)のキャスリン・ニュートンが新たに起用されたのだ。

いまや業界屈指のフランチャイズであるMCUへの参入を、キャスリンは「ディズニー・プリンセスになった気分」だと話している。米The Wrapでは、父のスコット・ラング役を演じるポール・ラッドとは「すぐにキャシーとスコットになれた」と語り、親子さながらのアドバイスを受けていたことを明かした。

「リハーサルでポールが即興演技をしていたので、私もちょっとだけやってみたんです。[中略]撮影の休憩中、ポールから“君は面白いから、とにかく遠慮しないでね”と言ってもらいました。遠慮せず、全部やってほしいと。“ただの映画だから。仮に面白くなくてもカットされるだけだし、面白かったら使われるかもしれないし”と。それで、私が“マーベル映画でもあれこれやっていいんですか?”と聞いたら、“もちろん”って。」

キャスリンはポールのほか、ワスプ/ホープ・ヴァン・ダイン役のエヴァンジェリン・リリー、ハンク・ピム役のマイケル・ダグラス、ジャネット・ヴァン・ダイン役のミシェル・ファイファーらとも共演。「みなさんがキャシーをどう思うかはわかりませんが、私自身はこのフランチャイズ(MCU)に加われたこと、この作品に出られたことを素晴らしい経験だったと思っています。撮影では最高の時間を過ごしました」と振り返った。

ちなみに、撮影現場ではすぐに仲良くなったらしいキャスリンとポールだが、劇中のキャシーとスコットの関係は以前から変化している。スコットは18歳になったキャシーとの関わり方がわからず、キャシーは父親にやや批判的なのだ。ペイトン・リード監督は「スコットは今でもキャシーを子どもだと思っているけれど、彼女はもう10代後半。善をなすことの意味について自らの考えを持っているし、ヒーローとしての自分らしさを求めてもいます」と語っていた

『アントマン&ワスプ:クアントマニア』を経て、キャシーが今後のMCUでどんな役割を担っていくのかは不明。コミックのキャシーはヤング・アベンジャーズの一員となるだけに、新ヒーローとしてMCUの顔となっていく可能性もある。もっとも、キャスリンは「今は普通の日常を送っています。これからどんな影響があるんだろう、とは思っていますが」と話した。

『アイアンマン』(2008)を初めて観た時、私はまだ小さかったので、その影響がいかに大きかったかを知りませんでした。父とは今でも一緒に映画を観に行きますが、(当時も)父と映画館に行ったのを覚えています。小さい頃に大スクリーンで映画を観る体験には、ただ家族や友達と映画を観る以上の影響力がありますよね。だから(本作の影響力も)時間が教えてくれるはず。私たちみんなで、素晴らしいことができればいいなと思います。」

映画『アントマン&ワスプ:クアントマニア』は2023年2月17日(金)全国公開

Source: The Wrap

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。