『オール・ユー・ニード・イズ・キル2』ストーリーどうなる?「人類がタイムトラベルすることはないという結論に達するタイムトラベル映画にする」と監督

現在水面下で実現に向けた動きが見られているトム・クルーズ主演『オール・ユー・ニード・イズ・キル』(2014)のハードルについて、ダグ・リーマン監督が語っている。公開から10年、続編を望むファンの願いに応えるようにして、日々開発にあたっているという。
米Colliderとのインタビューでは、リーマン監督が実現までのハードルとして、ハリウッドで引っ張りだこのトム・クルーズとエミリー・ブラントのスケジュールを合わせることだと指摘している。「今ほど絶好調だったことはありません」と語るように、トムは『ミッション:インポッシブル』シリーズやアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督最新作をはじめとする複数の企画を掛け持ちしており、ブラントもスティーブン・スピルバーグ最新作や『プラダを着た悪魔』続編企画を控えている。
しかし、障壁はそれだけではないようだ。タイムループを題材とした物語ということで、「本当に難しいんです」とリーマン監督。「タイムトラベルがある映画の第3幕を考えるのは難しいので、人類がタイムトラベルすることはないという結論に達するようなタイムトラベル映画を開発しなければいけません」と直面している困難を語っている。「人類がタイムトラベルすることはこの先もないだろうという事実を知ってはいますが、それを解明しようとしているんです」。
リーマン監督は以前、製作の米ワーナー・ブラザースからは続編製作をひっきりなしに依頼されるということを明かしていたが、納得のいく物語を完成させるまで時間を十分にかける意向。「システム的には、“とにかく作れ、続編なんだから大金を稼げるし大したことないだろ”となると思いますが、この映画は人気なので私はそんなこと絶対にしません」とあくまでファンファーストを掲げている。「トムもそんなことしないでしょうし、 エミリーも絶対にしない。私たちは自分の仕事にプライドを持っていて、簡単な餌には決して手を出しませんよ」。
『オール・ユー・ニード・イズ・キル』は桜坂洋の同名小説をトム・クルーズ主演で映画化したSF映画。トムとはのちに『バリー・シール/アメリカをはめた男』(2017)で再タッグを飾ることになるリーマン監督がメガホンを取り、ブラントやブレンダン・グリーソン、2017年に逝去したビル・パクストンらが出演。公開後にはカルト的人気を生み出した。
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Source:Collider