『オール・ユー・ニード・イズ・キル』続編、トム・クルーズ&ワーナーの大型契約で実現近づく?

先日、米ワーナー・ブラザースとハリウッドスターのトム・クルーズが、オリジナルの新作映画とフランチャイズ作品の製作を目指す大型契約を締結した。これにより、以前より製作が望まれていた『オール・ユー・ニード・イズ・キル』続編への可能性が切り開かれることになるかもしれない。
『オール・ユー・ニード・イズ・キル』は、桜坂洋の同名小説をトム・クルーズ主演で映画化したSFアクション大作映画。2014年の公開後にカルト的人気を生み出し、続編製作を望む声が絶えない企画だ。
米The Hollywood Reporterによれば、今回の大型契約を決めたワーナー・ブラザース・ピクチャーズの共同会長兼CEO、マイケル・デ・ルカ&パメラ・アブディには、『オール・ユー・ニード・イズ・キル』の続編を作るためにトムを「誘い出す」狙いもあったという。建前上メインの目的は新作シリーズをローンチすることだが、可能性のあるIPを有効活用したいということだろう。
IPの有効活用は、まさにワーナー・ブラザース・ディスカバリーのデヴィッド・ザスラフCEOが掲げる目標。同社は、『ハリー・ポッター』『ロード・オブ・ザ・リング』、DCコミックスといったメジャーIPの刷新を図っているところだ。
『オール・ユー・ニード・イズ・キル』も商機のあるIPとして認識されているようだが、続編製作が実現するかは未知数だ。今回の契約は独占的なものではなく、トムは引き続き『ミッション:インポッシブル』シリーズや製作が決定した『トップガン』第3作でパラマウント・ピクチャーズとの協業を継続する。おそらくこれまで以上に多忙を極めることになるだろう。
トムと『オール・ユー・ニード・イズ・キル』で共演したエミリー・ブラントは、公開から10年が経過した事実を踏まえた上で「時機を逃したのでは」と語っていたが、まさにタイミングが重要になってくる。ブラントのほか、1作目のダグ・リーマン監督も続編の熱意を明かしていたが、トムの思いも気になるところだ。
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Source:THR