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【考察・解説】「バッド・バッチ」シーズン2予告編解剖 ─ 再登場のコーディと共闘なるか?皇帝パルパティーン「新時代」を語る

スター・ウォーズ:バッド・バッチ
Scene from "STAR WARS: THE BAD BATCH", season 2 exclusively on Disney+. © 2022 Lucasfilm Ltd. & ™. All Rights Reserved.

2.クローン大戦の亡霊たちがたどる運命とは

シーズン1でもクローン・トルーパーは数多く登場し、ドロイド軍の廃棄処分施設に潜入した際にはバトルドロイドが活躍する場面もあった。しかしシーズン2では、クローン大戦の余波がより深く描かれそうだ。

まず注目したいのは、オーダー66以降の動向が謎のままであったクローン・コマンダー、コーディだ。クローン・トルーパーは基本的に同じ顔だが、ティザー映像0:44では彼の特徴である左おでこと左目横の傷が確認できる。「反乱者たち」では、キャプテン・レックスがウォルフとグレガーの抑制チップを摘出し、行動を共にしてきたことが明らかになったが、一番の戦友ともいうべきコーディに関する言及は一切なかった。

スター・ウォーズ:バッド・バッチ
(L-R): Commander Cody and Crosshair in a scene from “STAR WARS: THE BAD BATCH”, season 2 exclusively on Disney+. © 2022 Lucasfilm Ltd. & ™. All Rights Reserved.

そんな彼が「段々と命令(the order)に疑問を持つクローンが多くなっているらしい」と述べている。この the order というのは、オーダー66を示しているのではないか。『エピソード3』では、パルパティーン直々の命令を受け、躊躇なくオビ=ワン・ケノービへの砲撃命令を下していたが、完全に自我を失ってしまったわけではないようだ。「クローン・ウォーズ」シーズン7では、バッド・バッチとの面識も示唆していただけに、彼らとどのように関わってくるのか、そしてレックスと再会を果たすことができるのか、見どころだ。

スター・ウォーズ:バッド・バッチ
(L-R): Commander Cody and Crosshair in a scene from “STAR WARS: THE BAD BATCH”, season 2 exclusively on Disney+. © 2022 Lucasfilm Ltd. & ™. All Rights Reserved.

クローン関連でもう一つ気になるのは、ティザー映像0:42の少年たちだ。定かではないが、似たような顔と体格から、クローン候補生のようにも見える。シーズン1では、カミーノを離れることになった候補生が「兵士にはなれますよね?」と無邪気に尋ねていたが、彼らを待っていた運命とはどのようなものだったのだろうか。

一方で、ドロイド側についても「クローン・ウォーズ」さながらに、クローン・トルーパーと戦うB1バトル・ドロイドを予告編内で多数目にすることができた。予告編内で背景に赤茶色の空が映っているシーンをつなぎ合わせて見ると、どうもドロイドたちは本予告編1:08で映る要塞都市をクローン・トルーパー、そして帝国軍の侵攻から防衛しているようにも見える。彼らのような集団が、「キャシアン・アンドー」で言及された分離派勢力となるのかもしれない。帝国と分離主義勢力の微妙な関係性も切り込まれることが期待できる。

また、本予告編1:43においてハンターとレッカーが後方にブラスターを撃ちながら逃げている場面があるが、これはどうもドゥークー伯爵の故郷である惑星セレノーの宮殿のようだ。奥に見える椅子はまさにドゥークーがダース・シディアスから命令を受ける際に座っていたものに見える。バッド・バッチはここに一体何をしに来たのであろうか。

「反乱者たち」シーズン3の第6話では、帝国時代にも残存していたドロイドたちとレックスがクローン戦争の決着をつけるという話があったが、本作ではシーズンを通してクローン戦争の時代から取り残された者たちが、終戦直後にどういった道をたどったか、生々しいその後が描かれそうだ。

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Red 4

「クローン・ウォーズ」が心のふるさとなスター・ウォーズオタク。クスッと笑えたり、へーと思ってもらえるような記事を目指してライター修行中。

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