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『ジョーン・ジェット/バッド・レピュテーション』予告編 ─ ロックンロールの象徴、女性ギタリストの半生描く

ジョーン・ジェット/バッド・レピュテーション
© 2018 Bad Reputation LLC

ロックに人生を捧げる女性ギタリスト、ジョーン・ジェットの爆裂半生を描く映画『ジョーン・ジェット/バッド・レピュテーション』より、日本版予告編映像が公開となった。

70年代末に日本でも大ヒットした女性5人組バンド、ザ・ランナウェイズの中心メンバーであり、解散後はジョーン・ジェット&ザ・ブラックハーツとしてソロ活動を続け、「アイ・ラヴ・ロックンロール」がビルボードチャート7週連続1位を獲得。2015年にはロックの殿堂入りを果たした、女性ギタリストでありロックンロールの象徴ともいわれるジョーン・ジェットの半生を描いたドキュメンタリー映画。

『バッド・レピュテーション』はアヴリル・ラヴィーンのカバー版が映画『ONE PIECE FILM Z』(2012)の主題歌ともなっており、きっと聴いたことがあるかもしれない。

ロサンゼルスのプロデューサー、キム・フォウリーに発掘されたザ・ランナウェイズの全盛期、ビートルズ並みの熱狂で迎えられた来日公演、そして日本でのメディアによる取材がきっかけとなった解散の顛末など、ザ・ランナウェイズの歴史も描きつつ、完全なる男社会だった米国音楽業界で女性であるがゆえに経験してきた苦労と、ソロ活動以降のバンドメンバーであり盟友のケニー・ラグーナ(THE BLACK HEARTS)とのレーベル運営など、厳しい音楽業界のなかで純粋にロックンロールを演奏し続けることでもがいてきたジョーン・ジェットの姿が炙り出されていく。さらには映画方面では契約上の義務を果たすべく生まれた苦い思い出『ジョーン・ジェットの爆裂ムービー』(1984)やブルース・スプリングスティーンが演じるはずだった役をジョーン・ジェットが演じたハリウッド映画『愛と栄光への日々/ライト・オブ・デイ』(1986)もフィーチャー。

ジョーン・ジェット/バッド・レピュテーション
© 2018 Bad Reputation LLC
ジョーン・ジェット/バッド・レピュテーション
© 2018 Bad Reputation LLC

出演には本人のほか、サンディ・ウェストとシェリー・カーリー(ザ・ランナウェイズ)、イギ―・ポップ、ドン・ボールズ(ジャームス)、ビリー・ジョー・アームストロング(グリーン・デイ)、アダム・ホロヴィッツ(ビースティ・ボーイズ)、キャスリーン・ハンナ(ビキニ・キル)、イアン・マッケイ(フガジ)、ピート・タウンゼンド(ザ・フー)、マイリー・サイラス、アリソン・モシャ―ト(ザ・キルズ)、マイケル・J・フォックス、クリステン・スチュワート(映画『ランナウェイズ』でジョーン・ジェット役を演じた)等、錚々たる面々が揃った。

ジョーン・ジェット/バッド・レピュテーション
© 2018 Bad Reputation LLC
ジョーン・ジェット/バッド・レピュテーション
© 2018 Bad Reputation LLC
ジョーン・ジェット/バッド・レピュテーション
© 2018 Bad Reputation LLC
ジョーン・ジェット/バッド・レピュテーション
© 2018 Bad Reputation LLC

パンクロック界からの出演が多いのはジョーン・ジェットがアメリカン・パンク、アメリカン・ハードコアの歴史上最重要作ともいえるジャームスの名盤『(GI)』のプロデューサーであるがゆえだろう。全米No.1ヒットの実績を持ちつつもメインストリームとは無縁の世界に存在する多くのパンクロッカーたちをも魅了するのがジョーン・ジェットだ。

なお、LAパンク界のボス、マイク・ネス(ソーシャル・ディストーション)も出演、音楽ドキュメンタリーにマイク・ネスが出演するのは非常に珍しい。

ジョーン・ジェット/バッド・レピュテーション
© 2018 Bad Reputation LLC
ジョーン・ジェット/バッド・レピュテーション
© 2018 Bad Reputation LLC
ジョーン・ジェット/バッド・レピュテーション
© 2018 Bad Reputation LLC
ジョーン・ジェット/バッド・レピュテーション
© 2018 Bad Reputation LLC

予告編では、ジョーン・ジェット本人の言葉で「ジミ・ヘンドリックスは女性がロックンロールをやるのは“宇宙人のようだ”と語っていたが、まったくその通りだった」との言葉で始まり、ジョーン・ジェットが男社会である音楽業界でサヴァイヴしてきた一端がイギー・ポップやデボラ・ハリー(ブロンディ)の言葉とともに紹介され、当初は「かわいいね」と言われたのが後に「アバズレ」と呼ばれるように変化していった様子が語られている。

多くのレコード会社に拒絶され、「ギターはいらない」と言われ、あくまで性的興味を引くための道具としてしか自身の存在を見ない世界の中で(実際、日本でレコードが発売されたランナウェイズの1stアルバムの邦題は「悩殺爆弾~禁断のロックン・ロール・クィーン」だった)、迎合せず、妥協せず、純粋にロックをやることだけを目的に生き延びてきたジョーン・ジェットの人生を垣間見れる作りとなっている。

半世紀にわたって逆境と戦い、自身の純粋な目的を成し遂げるべく生きてきた一人のミュージシャンの生き様を追った『ジョーン・ジェット/バッド・レピュテーション』は、どんな状況に陥っても自分が賛同できない世界に迎合せずに突き進むことの重要性と美しさを提示する。ジョーン・ジェットの「ロックを演奏したい」「ギターを弾きたい」という純粋さと直向きさは、観る者の心に大事な何かを残してくれるに違いない。

ジョーン・ジェット/バッド・レピュテーション
© 2018 Bad Reputation LLC

『ジョーン・ジェット/バッド・レピュテーション』は2020年秋、シネマート新宿・シネマート心斎橋で開催されるロック・ドキュメンタリー特集上映映画フェスティバル、UNDERDOCSにて日本初上映となる。

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THE RIVER編集部
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