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『ダークナイト』クリスチャン・ベール、『ジョーカー』を「絶対に観たい」 ─ ホアキン・フェニックスを「最高の俳優」と賞賛

クリスチャン・ベール ホアキン・フェニックス
[左]Photo by Harald Krichel https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Christian_Bale-7837.jpg [右]Photo by Diana Ringo https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Don%27t_Worry,_He_Won%27t_Get_Far_on_Foot_-_Press_Conference.jpg Remixed by THE RIVER

DCコミックスの誇る最狂のヴィラン、ジョーカーの誕生を新解釈で描く映画『ジョーカー』の公開が近づいている。ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞(最高賞)に輝いた本作は、高評価のかたわら、一部では激しい拒否反応を生む賛否両論ぶりを見せている。米国では「現実の暴力を誘発する可能性がある」との声まで上がり、早くも社会現象と化した感さえあるのだ。

そんな新生ジョーカーの物語を、ヒース・レジャー演じる“伝説のジョーカー”と共演した『ダークナイト』(2008)のクリスチャン・ベールはどう捉えているのか。トロント国際映画祭では、来たる新作とジョーカー役ホアキン・フェニックスへの期待がストレートに語られていた。

「ホアキンは現在最高の俳優の一人です。それに僕はヒースと一緒に仕事をしていますから……つまり、あの演技に続いて(ジョーカー役を)やるというのは勇敢なことだと思う。ホアキンはいつも面白い選択をしますよね。絶対に観たいですよ、彼らの幸運を祈っています。」

実はベールとホアキンに共通するのは、ともにDCのキャラクターを演じるべく大幅な体重変動に挑んだこと。『バットマン ビギンズ』(2005)で初めてバットマンを演じる直前、ベールは『マシニスト』(2004)の撮影で体重を54キロほどにまで減らしていたため、半年間で30キロ以上の増量を実現させた。一方、ホアキンは『ジョーカー』のため、約3ヶ月で約23.5キロもの過酷な減量に取り組んだのである。

ジョーカー
(C)2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & (C) DC Comics

ただし、ベールが「ヒースの後にジョーカーを演じるのは勇敢なこと」と話した一方で、ホアキンや『ジョーカー』のトッド・フィリップス監督は、そうしたプレッシャーからはある程度解放されていたようだ。ヴェネツィア国際映画祭の記者会見で、ホアキンは「自分たちなりの方法でアプローチするつもりだったので、過去に演じられたジョーカーは参考にしなかった」と言い切っているのである。

『ダークナイト』でジョーカーを演じきったヒースは、同作の公開を待たずにこの世を去ったが、その圧倒的な演技を称えられて第81回アカデミー賞で助演男優賞を受賞。現在、ホアキンも『ジョーカー』で「キャリア史上最高の演技」との絶賛を浴びており、アカデミー賞ノミネートへの期待も高まっている。アカデミー賞で、12年ぶりにジョーカー俳優がオスカー像を手にすることも十分にありうるのだ。

映画『ジョーカー』は2019年10月4日(金)日米同日、全国ロードショー

改めて『ジョーカー』絶賛レビューをどうぞ

Sources: ET Canada(1, 2), The New York Times

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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