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『スリー・ビルボード』監督の新作映画が始動、『ファンタビ』コリン・ファレルらと再タッグ

[左]Photo by Tabercil https://www.flickr.com/photos/tabercil/7964964620/ [右]Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/27995501294/ Remixed by THE RIVER

『スリー・ビルボード』(2017)のマーティン・マクドナー監督による新作映画『The Banshees of Inisheer(原題)』にて、『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(2016)のコリン・ファレル、『ハリー・ポッター』シリーズのマッド・アイ・ムーディ役などで知られるブレンダン・グリーソンが主演を務めることがわかった。米Varietyの第一報ののち、米Deadlineなど複数のメディアが続けて報じている。

マクドナーが脚本・監督を兼任する本作では、遠く離れたアイルランドの孤島を舞台に、生涯の友2人の友情と関係性の破綻が描かれる。主人公となる友人同士の2人を演じるのが、ファレル&グリーソン。2人はマクドナー監督の長編デビュー作である『ヒットマンズ・レクイエム』(2008)でもタッグを組んでおり、本作でも息の合った演技を見せてくれるに違いない。

マーティン・マクドナーは1996年に発表した戯曲『ビューティ・クイーン・オブ・リーナン』で劇作家としてデビューを果たし、2001年に『ウィー・トーマス』でローレンス・オリヴィエ賞(※)を受賞。劇作家として成功を収めたのち、短編映画『シックス・シューター(原題:Six Shooter)』(2004)で映画界に進出。長編映画として『ヒットマンズ・レクイエム』、『ザ・ガード〜西部の相棒〜』(2011)、『セブン・サイコパス』(2012)を手掛け、2017年の『スリー・ビルボード』ではアカデミー賞をはじめ、ゴールデングローブ賞・ヴェネツィア国際映画祭・トロント国際映画祭など、数々の映画賞を総なめにした。

(※)イギリスにて、1年間に際立った功績を残した人々や舞台作品に授与される賞。

もともと『The Banshees of Inisheer』とは、マクドナーが劇作家として1996年に発表した『イニシュマン島のビリー』、2001年に発表した『ウィー・トーマス』に続く「アラン諸島3部作」の第3作として執筆されながら、いまだ上演も出版もされていなかった作品。マクドナーが出来栄えに満足していなかったとされるが、いよいよ本人の納得する形で仕上がり、映画としてお披露目されるということだろうか。物語の詳細、過去作品との関係などは今後の発表に注目したい。

なお『スリー・ビルボード』に続き、本作にはサーチライト・ピクチャーズとイギリスの製作会社Film4が製作に参加している。サーチライトは世界配給権を取得しており、Film4はCAA Media Financeと共同で出資も担当。撮影は2020年夏に開始予定とのことだ。

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Sources: Variety, Deadline, Broadway.com

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。

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