ザック・スナイダー、『バービー』劇中でイジられたことに言及「最高だった」
2023年最大のヒット作の一つである『バービー』。あらゆる角度からの皮肉が込められた本作には、DC映画『ジャスティス・リーグ』などのザック・スナイダー監督をイジるジョークが登場する。スナイダー本人は、このイジりを大いに楽しんだようだ。
この度ポッドキャスト番組に登場したスナイダー。番組ホストとの対談の中で、話題は過激なファンによる批判傾向や、『バービー』の影響に及んだ。
トークの中で番組ホストは、『バービー』について多くの男性観客が腹を立てていたのはお門違いだと、次のように指摘する。「テイラー・スウィフトのコンサートに行って、AC/DCが流れると期待するようなもの。テイラー・スウィフトのコンサートで何が流れるかはわかるでしょう。これは『バービー』の映画なんだから、どういうものかはわかるはず。何を怒っているんだ?」
スナイダーはこれに同調し、「バービーだぞ。何が描かれると思ったんだ」と反応。「それから、僕はあの映画がすごく気に入ったけれど、なんなら劇中で風刺までされたぞ!」と振り返った。
『バービー』の劇中では、アレクサンドラ・シップが演じる作家バービーが、「夢を見ているみたいだった。まるで『ジャスティス・リーグ』ザック・スナイダーカットみたいな」と言う場面がある。スナイダーはこのセリフの内容を復唱してから、「まさにそういうセリフまで登場する。最高じゃないかと思いました」と好意的な反応を見せた。
『バービー』で飛び出した「『ジャスティス・リーグ』ザック・スナイダーカットみたいな夢」というジョークには、いくつかの意味がかけられている。『300 〈スリーハンドレッド〉』(2006)やDCスーパーヒーロー映画の数々で知られるスナイダーの作品はマッチョイズム的な作風が特徴的で、ファン層も男性的。『バービー』で描かれたバービーランドとは対極の世界観にある。
また、『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット』は熱狂的なファンによるキャンペーン活動によって製作やリリースにこぎつけた、いわばファンにとっての「夢」だった企画。両作ともワーナー・ブラザースによるもので、スタジオにとってはセルフパロディ的な意味合いがある(ワーナーは長い間、『ザック・スナイダーカット』をリリースするつもりはないと否定を続けていた)。
なおスナイダーは、妻デボラもこのジョークに「いいじゃん」と反応したことを明かしている。「100%クールでしたよ」と、スナイダーは『バービー』でイジられたことを明るく受け止めていたようだ。
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Source:Joe Rogan Experience