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『マリッジ・ストーリー』『若草物語』監督コンビ、次回作は「バービー」実写版 ─ 早くも「奇妙な」映画化を予告

グレタ・ガーウィグ ノア・バームバック
[左]Photo by Georges Biard https://en.wikipedia.org/wiki/File:Noah_Baumbach_Cannes_2017.jpg [右]Photo by Martin Kraft / CC BY-SA3.0 https://commons.wikimedia.org/wiki/File:MJK_08561_Greta_Gerwig_and_Tilda_Swinton_(Berlinale_2018).jpg Remixed by THE RIVER

2019年の映画賞シーズンで大きな存在感を示すであろう、ふたつの話題作がある。Netflix製作によるノア・バームバック監督作品『マリッジ・ストーリー』と、シアーシャ・ローナン&ティモシー・シャラメら豪華キャストを迎えた、グレタ・ガーウィグ監督作品『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』(2020年3月公開)だ。どちらも批評家の評価はすこぶる高く、アカデミー賞へのノミネートも期待されている。

プライベートでパートナー関係にあるバームバック&ガーウィグの間には、2019年に子どもが生まれたばかり。これまで作品をともに手がけた経験もある2人が次に挑むのは、あの「バービー」である。米国の玩具メーカー・マテルの着せ替え人形「バービー」の実写映画版だ。以前の報道によれば、ガーウィグが監督を務め、バームバックとともに脚本を共同執筆するという。

The Hollywood Reporterのインタビューにて、ガーウィグは「まだお話しするには早すぎる」として多くを語らない姿勢を見せた。しかし、製作を担当するワーナー・ブラザースは『バービー』について「奇妙なことにオープン」な態勢だという。逆に言えば、すでにガーウィグ&バームバックは「奇妙」なアイデアを提案しているということだろう。一方のバームバックは、作品の内容については触れないながら、「僕は『マダガスカル3』(2012)を書いていますからね」と述べ、スタジオ製作のファミリー映画を手がけた経験があることを強調した。

とはいえ『レディ・バード』(2017)が記憶に新しいガーウィグと、『イカとクジラ』(2005)『マイヤーウィッツ家の人々(改訂版)』(2017)などで知られるバームバックである。「奇妙」というキーワードからも察せるように、小規模~中規模映画の名手たる2人は、「バービー」に独自の解釈をもたらそうとしているように思われる。なお、主演・製作を務めるのはマーゴット・ロビーだ。いったい、どんな映画になるというのか。

なお、ガーウィグ&バームバックは、これまでに『フランシス・ハ』(2012)『ミストレス・アメリカ』(2015)の脚本を共同執筆しているほか、ガーウィグはバームバック監督作品『グリーンバーグ』(2010、別題『ベン・スティラー 人生は最悪だ!』)に女優として出演した。

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Source: The Hollywood Reporter

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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