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【考察・予想】「バッド・バッチ」シーズン2の立役者はエコーに?第1話・第2話で考える

スター・ウォーズ:バッド・バッチ
(L-R): Echo, Omega, Wrecker, Hunter, and Tech in a scene from "STAR WARS: THE BAD BATCH", season 2 exclusively on Disney+. © 2022 Lucasfilm Ltd. & ™. All Rights Reserved.

アニメ「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」シーズン2が配信開始となった。引き続き「帝国支配が拡大する銀河でどう生き抜くか」がテーマとなっているが、2シーズン目ということで各メンバーの考えがより深く描かれていたのが印象的だ。ここでは、第1話「戦利品」と第2話「戦争の爪痕」のあらすじの振り返りと、今後注目していきたい点を挙げていこう。

バッド・バッチ 各メンバーの頭の中

スター・ウォーズ:バッド・バッチ
Wrecker in a scene from “STAR WARS: THE BAD BATCH”, season 2 exclusively on Disney+. © 2022 Lucasfilm Ltd. & ™. All Rights Reserved.

「バッド・バッチ」シーズン2の初回2話は、海賊フィーからの情報提供を受け、バッド・バッチがセレノー城に戦利品を強奪しに行くという流れだ。シーズン1と大きく違う点としては、シドへの借金を完済し、帝国からの逃亡生活も抜け出したこともあり、ミッションを受けるに当たって各自の意思が表明されていた点であろう。まずは、それぞれの考えを確認していこう。

チームを率いるハンターは、エコーからも指摘された通り、何よりもオメガの安全が第一優先。第1話冒頭では、戦闘スキルの成長を見せていた彼女に対して、船内に留まるように言いつけるほど過保護な姿勢を見せている。ミッションに当たっても、オメガの生存が帝国に知られるのを嫌って反対し、オメガが安全な暮らしを送れるようにするため了承した。

エコーは、帝国と戦いたいという理想主義的な考えを持っているようだ。オーダー66によって、クローン・トルーパーたち兄弟が帝国に操られている状況を変えたいという想いからであろう。シーズン1でのグレガー救出ミッションも、エコーの強い主張で決行されていた。チームの道徳心担当とも言える。

残り2人はそれに比べると単純だ。テクは徹底した現実主義。シドの将来予測に納得し、このタイミングで大金を稼いでおかないと、チームの不利益につながる可能性もあると判断したようだ。レッカーについては一丁前に「戦利品が欲しい」とは述べていたが、単に長い潜伏期間に退屈しきっていたのであろう。

シーズン1でチームの一員として認められたものの、今回の意思決定では蚊帳の外に置かれたオメガ。しかし、惑星セレノーへ向かう船内で酷な言葉を聞いてしまう。結果として最も熱心に、危険を冒してまでも戦利品の獲得を目指すこととなった。

それぞれが微妙に違う方向を向きながら、一行はキャプテン・ウィルコ率いるクローン・トルーパーが守るセレノー城に侵入する。

帝国とクローンの間に広がる溝

スター・ウォーズ:バッド・バッチ
(L-R): Clone Captain Wilco and Vice Admiral Rampart in a scene from “STAR WARS: THE BAD BATCH”, season 2 exclusively on Disney+. © 2022 Lucasfilm Ltd. & ™. All Rights Reserved.

隠密に行動するも侵入はすぐにバレてしまう。ウィルコは的確な指示で、二手に分かれたバッド・バッチを追い詰めていく。コンテナが墜落した際も、墜落死をしたはずだという楽観視は受け入れず、全コンテナを捜索するよう命令を出した。最終的に戦利品の獲得には失敗するも、バッド・バッチはセレニアンのロマーの手も借りてセレノーを脱出することができた。

クローン側に目を向けると全編を通して、本予告編内でコーディが発した「段々と命令(the order)に疑問を持つクローンが多くなっているらしい」という発言を彷彿とさせる描かれ方がなされた。第2話最後の展開は明白な敵対シーンが見られたが、印象的であったのは第2話中盤のウィルコの姿だ。ヘルメットを脱いで被害現場を歩き、浮かない声で指示を出した後、思い詰めたような表情で倒れた兵を見つめる。

ウィルコの描かれ方は、前シーズンで登場して帝国に反旗を翻したハウザーを思い起こさせる。彼は獄中の戦友チャム・シンドゥーラとの会話を受けて現状に疑問を抱き、ついに帝国から下される命令の矛盾に反抗することを決めた。一方で、今回のウィルコは自らの意志で反抗をしている。帝国の命令の下で意味もなく死んでいく兄弟たちに耐えられなくなった、という兄弟愛が原動力だったのではないだろうか。両者の間の歪みは広がるばかりだ。

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Red 4

「クローン・ウォーズ」が心のふるさとなスター・ウォーズオタク。クスッと笑えたり、へーと思ってもらえるような記事を目指してライター修行中。

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