Red 4【考察・予想】「バッド・バッチ」シーズン2の立役者はエコーに？第1話・第2話で考える
チームを“かき乱す”存在としてのエコー
今後の展開を考える上で注目したいのはエコーが果たす役割だ。
ここで彼の半生を振り返っておこう。エコーはドミノ分隊の一員として惑星カミーノでトルーパーとなるため訓練を受けた。今回もシドにカタブツ呼ばわりされていたが、当時は命令や規則に従うことを重視する輪にかけて神経質な人物であった。トルーパーとなった後は、リシ・ステーション防衛戦でキャプテン・レックス率いる第501軍団に移籍、カミーノ防衛戦でARCトルーパーに昇格、と持ち前の几帳面さも生かして活躍を見せてきた。
運命を変えたのが、惑星ローラ・サユーの監獄要塞でのミッションであった。エコーは脱出用のシャトルを守ろうとするも、敵の攻撃により吹き飛ばされてしまい、逃亡する一行に置いていかれてしまった。長らく死んだと思われていたが大戦終盤になって、分離主義者に生け捕りにされたことが発覚。レックスとバッド・バッチが、コンピューターにつながれた状態のエコーを発見して救出した。体も頭脳もサイボーグ化された特異な存在となった彼は、バッド・バッチと行動を共にすることにした。
シーズン1ではあまり目立たなかったエコーだが、バッド・バッチのオリジナルメンバーではない彼こそが、今後の物語を突き動かす存在となっていくのではないだろうか。帝国と戦うため、ハンターに対しても歯に衣着せずにものを言う姿は、命令を無視して兄弟愛を優先したレックスに命を救われた過去から来るものであろう。
初回2話も、そんな彼の発言をきっかけとして、オメガの成長が描かれた。またロマーの家では「ミッションが失敗しても状況は大きく変わらない」と言うテクに対して、帝国と戦う重要性を訴える場面もあった。このように彼の率直な物言いが、バッド・バッチの考えや行動にますます影響を与えていくことになるのではないか。
本予告編の映像ではバッド・バッチとコーディの協力が示唆されているが、エコーなしにその方向に物語が進んでいくことはないだろう。“レック”たちとの関係が悪かったバッド・バッチであるが、元“レック”の彼がいることで、一般クローンの視点からも銀河の現状を見ることができるようになり、それがクローン救済に挑むというゴールへ向かっていくのではないだろうか。特にエコーの発言に注目しながら、今後の展開を見守っていきたい。
さて、オメガは“財宝”を見つけたものの、セレノーの情報を提供した海賊フィーは分け前をもらえずに黙ってないだろう。バッド・バッチを待つ次なるミッションにも期待だ。
「スター・ウォーズ：バッド・バッチ」シーズン2はディズニープラスにて独占配信中。
