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ドラックス役デイヴ・バウティスタ、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー3』でMCU卒業へ ─ ジェームズ・ガン監督も認める

デイヴ・バウティスタ
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/28662922195/

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のドラックス役で知られるデイヴ・バウティスタが、最新作『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』をもってMCUを卒業することを認めた。

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014)でMCUに初登場したバウティスタは、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(2017)『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデー・スペシャル』(2022)のほか、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)『ソー:ラブ&サンダー』(2022)に出演。映画6本とテレビ作品1本、足かけ9年の旅路を終える。

GQにて、デイヴは「ドラックスには感謝しています。彼のことが大好き」とコメント。しかし、この役柄を卒業することに「安心している」と述べ、その複雑な心境を明かした。

「(MCUへの出演は)いつも楽しいわけではなかったですね。ドラックスを演じるのは大変だったし、メイクには心が折れました。ドラックスを自分の財産にしたいかどうかはわかりません。バカバカしい演技だし、僕はもっとドラマティックなことがしたいから。」

ドラックス役で俳優としてブレイクしたデイヴは、MCU作品と並行して、『007 スペクター』(2015)や『ブレードランナー 2049』(2017)『DUNE/デューン 砂の惑星』(2021)など数々の話題作に出演。今では「僕は演技に夢中。まるで解けないパズルのようで、誰にも正解はわからない、けれど時々わかったような気になる。こんなものは他にありません。もはや(演技)中毒ですよ」と語っている。“芝居”そのものに惹かれるデイヴにとって、ドラックスを長く演じ続けることは、時に足かせのように感じられたのかもしれない。

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』をもってデイヴがドラックス役を卒業することについて、監督・脚本のジェームズ・ガンも、Instagramのストーリーで「事実」だとコメント。同作はガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの現行メンバーの最終作だと伝えられているが、少なくともドラックスの物語はここで幕を閉じることになりそうだ。

https://www.instagram.com/jamesgunn/

ドラックス役からの卒業に先がけ、デイヴには次回作として、M・ナイト・シャマラン監督の最新作『ノック 終末の訪問者』(2023年4月7日公開)が待機中。同作では謎めいた訪問者を演じているが、「これまでの映画で台詞が一番多かった」とのこと。一台のカメラで撮影するスタイルには「完璧なテイクにしなければ、という大きなプレッシャーを感じた」という。

もっとも監督のシャマランは、デイヴの演技を「この一年で最高の演技だった」絶賛。同作の撮影は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』の撮影直後に行われたが、シャマランの「しかるべき役者に、しかるべき役柄。彼(デイヴ)の人生においてもしかるべきタイミングだったんでしょう」という言葉は、まさに俳優デイヴ・バウティスタの新しいスタートを象徴しているかのようだ。

現在、デイヴは「とにかくもっと良い俳優になりたい」と言い切っている。「仲間に敬意を払われる役者になりたい。称賛はいらない。大切なのは経験と、自分が何を達成できたかです」。

映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』は2023年5月3日(水・祝)公開

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Sources: GQ, James Gunn, Comicbook.com

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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