マイケル・ベイ監督、『トランスフォーマー』は「作りすぎた」─ スピルバーグから3作目でやめるよう忠告されていた

“ハリウッドの破壊王”として知られる巨匠、マイケル・ベイ。『アルマゲドン』(1998)をはじめ、『バッドボーイズ』シリーズなどメガヒット作品の数々を手がけてきた監督だが、決して忘れてはならないのは、世界中で爆発的人気を博した『トランスフォーマー』シリーズだろう。
マイケル・ベイは、2007年の第1作目を皮切りに、『トランスフォーマー/リベンジ』(2009)、『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』(2011)、『トランスフォーマー/ロストエイジ』(2014)、そして『トランスフォーマー/最後の騎士王』(2017)に渡り監督を務めてきた。シリーズを成功に導いた立役者・監督としては、後悔していることもあるようで、製作総指揮を務めていたスティーブン・スピルバーグからは、“ある忠告”まで受けていたのだという。
『トランスフォーマー』1作目の公開から15周年。Unilad UKのインタビューにてベイ監督は、「作りすぎました」と吐露しながら、「スティーブン・スピルバーグからは、“3作目でやめるべきと言われていました”」と当時を振り返っている。『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』はシャイア・ラブーフが主演を務めた3部作の最終作として位置付けられており、第4作以降は、マーク・ウォールバーグが主演を引き継いだ。
スピルバーグからの忠告を一度は受け入れたようだが、それでもベイ監督は最終的に次回作を製作した。その理由は、「スタジオから4作目を作るように頼まれましたから」とのことだ。『トランスフォーマー/リベンジ』を作った結果は成功に終わったという。「映画の興行収入は、10億ドルにもおよびました」。
そこでスタジオにあらためて降板の意思を伝えるも、再び懇願されたようで、『トランスフォーマー/最後の騎士王』でも監督を務めることになったのだ。しかし同作は前作より世界興行収入を半分近くも下回り、批評的にも優れなかった。「やめるべきでした」というベイ監督だが、シリーズを牽引しつづけたことについては、「楽しかったですよ」と述べている。
ちなみに、『トランスフォーマー』シリーズは現在も製作されつづけており、2023年には新3部作の第1作として、『トランスフォーマー/ビースト覚醒』が待機中だ。監督を務めるスティーブン・ケイプル・Jr.は、『クリード 炎の宿敵』(2018)で知られる人物。シリーズに新風を巻き起こしてくれることに期待しよう。
[お詫び:記事初出時、本文に一部誤りがありました。]
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Source: Unilad UK