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映画版『ブレイキング・バッド』ドラマの続編となる可能性が浮上 ― ブライアン・クランストン、出演への意欲明かす

ブレイキング・バッド
© AMC 写真:ゼータ イメージ

2018年11月7日、日本でも海外ドラマブームの一端を担った人気シリーズ「ブレイキング・バッド」(2008-2013)の映画化企画が存在することが報じられた。一夜明けた11月8日、この映画版『ブレイキング・バッド』(タイトル未定)に関する続報が到着している。

映画版『ブレイキング・バッド』ドラマシリーズの続編に?

このたび米/Filmが伝えるところによると、映画版『ブレイキング・バッド』は、2012~2013年に放送された最終シーズン(シーズン5)の“その後”を描く続編になるとのこと。主人公はアーロン・ポールが演じたジェシー・ピンクマンだという。
なお既報では、映画版は「誘拐された男性の逃走劇、自由への冒険を描くストーリー」だとされていた。ドラマを未見の読者のため、同作の結末について深く言及することは避けるが、これはシリーズで描かれてきた物語と大きく矛盾するものではない。

映画版『ブレイキング・バッド』では、「ブレイキング・バッド」およびスピンオフドラマ「ベター・コール・ソウル」(2015-)の脚本・監督・製作総指揮などを務めたヴィンス・ギリガンが脚本・製作を担当する(監督を務めるかどうかは不明)。同じく/Filmによれば、本作はドラマのプロデュースを担当した米ソニー・ピクチャーズ・テレビジョンとギリガンの契約にもとづき、テレビ映画として製作されるという。

ただしご留意いただきたいのは、映画版『ブレイキング・バッド』がジェシーを主人公とするテレビシリーズの続編となること、テレビ映画として製作されることは、2018年11月8日時点で/Filmが独占で報じているもので、いまだ大手メディアの報道には至っていない。今後、情報の訂正が行われる可能性も否定できないのでご了承いただきたい。

ブライアン・クランストンが有力証言、映画版への意欲も

一方で、ドラマシリーズの主人公ウォルター・ホワイトを演じたブライアン・クランストンは、ラジオ番組「The Dan Patrick Show」にてさっそく映画版についての質問を受けている。そこでブライアンは「ブレイキング・バッドの映画版があるようですね」と述べたあと、「僕の聞いた話では、(ドラマで)物語が完結しなかった数人の登場人物を描くというアイデア」だと証言したのだ。これも/Filmの情報と矛盾するものではないだろう。

ただし現時点で、ブライアンは映画版『ブレイキング・バッド』の脚本を読んでいないとのこと。「問題はウォルター・ホワイトが映画に出てくるかどうかなんですけど…」と自ら口走った後、「ハッハッハ」と笑ってみせている。

 

なおブライアン自身は、求められれば映画版に出演する意欲は十分にあるようだ。「映画版への出演に興味はありますか?」と問われると、「もちろん。ヴィンス・ギリガンに頼まれたらもちろんやりますよ」と答えている。

ドラマ「ブレイキング・バッド」は主人公の化学教師ウォルター・ホワイトが、自身の肺がんをきっかけに覚せい剤の密造に手を出し、やがて運命を大きく狂わせていくストーリー。主演のブライアン・クランストンは本作で世界に名を知らしめることとなり、シリーズの完結後もスピンオフ作品「ベター・コール・ソウル」(2015-)が製作されている。

なお「ブレイキング・バッド」の製作・放送を担当した米AMC局は、同じく自社の主力コンテンツである「ウォーキング・デッド」(2010-)のテレビ映画版を製作することを発表したばかり。同シリーズはさらなる長編作品や新シリーズの製作を視野に入れ、ユニバースの拡張を進めていく方針だ。

映画版『ブレイキング・バッド(仮題:Greenbrier)』の発表時期は不明。ドラマの主な撮影地となった米ニューメキシコ州のアルバカーキにて、2018年11月中旬から2019年2月にかけて撮影が行われるという。

Sources: /Film, The Dan Patrick Show, Comicbook.com

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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