『ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー』実写映画化が検討されていた ─ 「まだ決定していない」プロデューサーが明かす

2019年3月22日公開の映画『バンブルビー』では、シリーズきっての人気キャラクターであるバンブルビーに焦点を当てた『トランスフォーマー』実写映画シリーズだが、数あるアニメシリーズの中でも『ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー』実写化の検討がなされていることがわかった。『トランスフォーマー』映画シリーズ全作プロデューサーのロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラが来日、THE RIVERに語った。
『ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー』は、カナダ制作の全編3DCGアニメシリーズ。日本では1997年から1998年にかけてテレビ東京系列で放送された。『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』(1985-1986)から数百年後の未来が舞台で、コンボイやチータスなどロボットモードから動物に変形するサイバトロン、メガトロンやスコルポスなど恐竜や虫に変形するデストロンの戦いを描く。
WAR WAR 争いはSTOP IT!
筆者が『ビーストウォーズ』の実写映画化企画をリクエストすると、ロレンツォ氏は「実はハズブロは『ビーストウォーズ』をすごく映画化したがっているんですよ!」と明かし、次のように語った。
「でも、一体どれくらいの人が『ビーストウォーズ』を知っているだろうか、という懸念があるんです。これについては議論を続けていて、まだ決定しきっていないんですが、別の映画で(『ビーストウォーズ』要素を)示唆することがあるかもしれません。その世界を垣間見るとか、『ビーストウォーズ』のキャラクターが登場するとか…。まだ決定していない話ですよ。でも、実は『ビーストウォーズ』には着目していたんです。
難しそうなのは、きっと『ビーストウォーズ』を実写化しようと思ったら、史上最高に製作費がかかりそうなんですよね。だから一本の映画に仕上げるのは厳しいかもしれない。映画の中のいちエピソードとしてだったら、上手くいくかもしれないですね。
実は6ヶ月くらい前に、『ビーストウォーズ』映画化企画のピッチ(≒プレゼンテーション)が行われたんですよ。”良さそうだな”と思いました。でも製作費が4億5,000万ドルかかるという見込みだったから、さすがに誰も払えないぞと。宇宙も舞台になるから、ストーリー運びも難しそうですよね。」
『ビーストウォーズ』実写化企画についてロレンツォ氏は、2019年1月に中国の情報サイトChina.org.cnにその可能性を示唆していたが、詳細が語られたのは世界でもこの場が初めて。実写化にあたっては、『ビーストウォーズ』の知名度、および製作費などの懸念がある模様だ。「(企画を進めるのは)リスク評価を行ってから。現時点ではまだリスキー」と続けた。
ちなみにロレンツォ氏からは、「『ビーストウォーズ』で好きなキャラクターは誰でしたか?」と逆質問も。筆者が「英語名が分からないんですけど、”チータス”と”ワスピーター”が好きでした」と答えると、「”Cheetor”と”Waspinator”ですね。オーケイ、グッド!映画に登場させてみるよ!」ロレンツォさん、待ってますよ!

『トランスフォーマー』シリーズ最新作『バンブルビー』は、2019年3月22日(金)全国ロードショー。
『バンブルビー』公式サイト:https://bumblebeemovie.jp/
▼ トランスフォーマーの記事
『トランスフォーマー/ONE』はマイケル・ベイ実写版に繋がる?プロデューサーに聞いてみた 実写版に与える影響も クリス・ヘムズワース、G.I.ジョー演じると判明 ─ 『トランスフォーマー』とクロスオーバーで激闘へ プロデューサーが明かす 『トランスフォーマー/ONE』クリス・ヘムズワースとブライアン・タイリー・ヘンリーにインタビュー ─ 「D-16は若い頃の自分だ」 キャラ作りは「まっさらなキャンパス」 『トランスフォーマー/ONE』ヒットすれば3部作に ─ 「1本に収まりきらないアイデアがある」とプロデューサー ヒットして欲しい 『トランスフォーマー』『G.I.ジョー』クロスオーバー映画、50対50じゃダメなんです ─ プロデューサー、「どうしようか」とお悩み中 キャラの多さが大変なポイント