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ビートルズの新ドキュメンタリー映画、ディズニー配給で米公開決定 ─ 未公開映像で蘇る、バンドの「真実」

『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのピーター・ジャクソン監督が手がけるビートルズのドキュメンタリー映画『The Beatles: Get Back(原題)』が、2020年9月4日に米国公開されることが決定した。米配給はウォルト・ディズニー・スタジオ。ボブ・アイガー同社取締役会長が、2020年3月11日(現地時間)の株主総会にて発表している。米Varietyが伝えた。

本作では、名曲『レット・イット・ビー』誕生時期である1969~70年に撮影された数百時間に及ぶ映像を元に、当時のビートルズが蘇る。55時間分の未公開映像や、アルバム『レット・イット・ビー』用に収録された約140時間の未公開音源、ロンドンで行われたビートルズ最後のパフォーマンス「ルーフトップ・コンサート」やスタジオセッションの映像などが含まれるという。

メンバー間の不和などが描かれた1970年公開のドキュメンタリー映画『レット・イット・ビー』とは対照的に、本作は精神的にも視覚的にも明るい内容だという。アイガー氏いわく、「まるで昨日撮影されたかのように見事に復元された映像」でビートルズのメンバーがふざけたり、お互いをからかったりする姿が映し出されているそうだ。

この度の発表に際して、ポール・マッカートニーは「ピーターが、レコーディングを共にしたビートルズの真実を伝えるべく、映像の記録を掘り下げてくれてとても嬉しく思っています。私たちの友情と愛が蘇り、どんなに美しい時を過ごしていたのかが思い出されます」、リンゴ・スターは「とても楽しみにしています。ピーターは素晴らしくて、全ての映像を観られて良かったです。ただ笑って、世に出ているバージョンとは全く違う音楽を楽しんだ時間がたくさんありました。喜びもたくさんありましたし、ピーターがそれを見せてくれるでしょう。私たちが本当にそうだったように、平和と愛が描かれたものになると思います」とコメントしている。

ビートルズの大ファンだというアイガー氏は、「ディズニーが9月、ピーター・ジャクソン監督の見事なドキュメンタリー作品を世界中の皆さんにお届けできることが出来て、この上なく嬉しいです」と語っている。監督・製作を兼任したピーターは、「このプロジェクトでの取り組みは、嬉しい発見の連続でした。いつの時代も愛される偉大なバンドが傑作を作り、演奏した姿をこっそりと見ることが出来てとても光栄でした。ディズニーが配給担当に名乗り出てくださってワクワクしています。たくさんの人に見てもらうのに、これ以上のことはないでしょう」と喜んだ。

製作には、『ザ・ビートルズ EIGHT DAYS A WEEK The Touring Years』のジョナサン・グライド、『彼らは生きていた』(2018)のケン・カミンズ、クレア・オルセンが就任している。オノ・ヨーコやジョージ・ハリスンの未亡人オリビア・ハリスンも企画を熱心にサポートしたという。

なお、第一次世界大戦の記録フィルムをもとにピーターが監督を務めたドキュメンタリー映画『彼らは生きていた』(2018)は、2019年(第72回)英国アカデミー賞ドキュメンタリー賞にノミネートされている。

映画『The Beatles: Get Back(原題)』は、2020年9月4日米国公開予定。

Source:Variety

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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