『アメイジング・スパイダーマン』マーク・ウェブ監督、バミューダトライアングルの映画に就任

かねてより企画が持ち上がっていた、魔の海域バミューダトライアングルを題材とした映画『Bermuda(原題)』が一歩前進したようだ。『アメイジング・スパイダーマン』シリーズで知られるマーク・ウェブが監督に就任したことを米Deadlineが報じている。
大西洋の西に位置するバミューダ諸島、フロリダのマイアミ、プエルトリコの3地点を結ぶ三角形の海域、いわゆる“バミューダトライアングル”は、船や航空機が忽然と姿を消すという伝説で広く知られている。本作の詳細はまだ明らかになっていないが、この”魔のトライアングル”を描くアクション・アドベンチャーとなる。
2013年にスカイダンス・プロダクションズにて始動された後、監督に『スパイダーマン』シリーズのサム・ライミを迎えて企画が進行していた時期もあったが、頓挫している。その後、クリス・エヴァンス主演、『ドクター・ストレンジ』(2016)『ブラック・フォン』(2021)などのスコット・デリクソン監督で再度企画が持ち上がってはいたものの、目立った進捗は見られていなかった。この度、ウェブが改めて監督に就任し、現在も進行中の全米脚本家組合(WGA)のストライキが収束した後に、脚本家が決定する見込み。ウェブは脚本についてはコンサルタントとしてのポジションに留まり、共同脚本の執筆は行わないだろうという見立てだ。
ウェブは長編映画デビュー作となった『(500)日のサマー』(2010)で高い評価を獲得した後、大抜擢を受け『アメイジング・スパイダーマン』(2012)『アメイジング・スパイダーマン2』(2014)を監督。その後も『gifted/ギフテッド』(2017)『さよなら、僕のマンハッタン』(2017)など、ミュージック・ビデオ監督というバックボーンを活かしながら独自のセンスで製作を続けている。『ウエスト・サイド・ストーリー』(2021)のレイチェル・ゼグラーが白雪姫を、『ワンダーウーマン』シリーズのガル・ガドットがヴィランである女王を演じるディズニーの実写映画化『スノー・ホワイト(原題:Snow White)』が待機作として2024年米公開予定。スカイダンス・プロダクションズが長年温めてきた肝煎りの『Bermuda』をウェブがどのように仕上げてくれるのか、脚本家やキャストも含め、情報のアップデートが待たれる。
Source:Deadline