『ブラックアダム』米国で2週連続No.1 ─ 全世界興行収入、早くも2.5億ドル超え

ドウェイン・ジョンソン主演のDC映画『ブラックアダム』が、米国公開の2週目も週末興行ランキングの第1位を飾った。
米Box Office Mojoによると、本作は2022年10月28日~31日の3日間で2,770万ドルを記録。公開週となった前週末(10月21日~23日)は6,700万ドルを稼ぎ出していたため、前週比は-58.7%とやや大きめの下落となったが、すでに米国累計興収は1億1,113万ドルで、早くもひとつの大台に乗ったことになる。
『ブラックアダム』は海外76市場で劇場公開されており、今週末の海外興収は3,900万ドル。こちらは前週から-45%と、国内よりもやや粘りを見せる結果となった。海外興収は1億3,900万ドルで、すでに全世界累計興収は2億5,013万ドル。11月11日には『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』が公開されるものの、米Deadlineは本作の最終成績が4億ドルを超えると予想している。
なお、海外60市場では公開2週目もランキングのNo.1をキープ。とりわけ優れた成績を記録しているのは、イギリス(1,530万ドル)、メキシコ(930万ドル)、ブラジル(840万ドル)、フランス(820万ドル)、オーストラリア(780万ドル)だ。
本作は批評家の評価が決して高いとはいえず、米Rotten Tomatoesでは批評家スコア39%を記録。しかしながら観客の評判は上々で、観客スコアは90%(本記事時点)となっている。これはDCユニバースの劇場公開作品としては現時点で最高記録であり、批評家の反応は興行面にもさほど大きな影響をもたらしていないと思われる。公開2週目で数字が大きく落ちるのは、本作にかぎらず、スーパーヒーロー映画全体の傾向なのだ。
唯一の問題は、『ブラックアダム』には(再撮影も含めて)1億9500万ドルもの製作費が投じられていること。これは宣伝・広報費を除いた金額であり、米国興収だけでの黒字化は難しいとみられる。世界興収4億ドルとなれば状況はずいぶん異なるが、海外は市場ごとに宣伝・広報費がかかっており、最終的な数字は外から見通しにくい。ワーナー・ブラザース・ディスカバリーは財政難にあるといわれるが、続編にきちんとバトンをつなげられるか。
映画『ブラックアダム』は2022年12月2日(金)公開。
▼ 『ブラックアダム』の記事
Sources: Box Office Mojo, Deadline