Menu
(0)

Search

『ブラックパンサー』第3作、すでに「アイデアはある」 ─ 製作発表しない理由、プロデューサーが明かす

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー
© 2022 MARVEL.

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』は異例の一作だ。『ブラックパンサー』シリーズの第2作ではあるものの、主演のチャドウィック・ボーズマンが2020年に逝去したことを受け、今回は主役不在の続編。これから物語がどう転がるかは、まだほとんど明らかになっていない。

MCUの単独映画は、基本的に3部作として構想されている。『アイアンマン』『キャプテン・アメリカ』『スパイダーマン』ともに、3作目でひとつの完結を見ているのだ。例外は『マイティ・ソー』シリーズで、第4作『ソー:ラブ&サンダー』が製作されている。『キャプテン・アメリカ』も第4作が製作されるが、主人公を交代してのシリーズ継続だ。では、『ブラックパンサー』に第3作の構想はあるのだろうか?

プロデューサーのネイト・ムーアは、米Colliderの取材にて、この質問に率直に答えている。マーベル・スタジオは秘密主義で知られるが、ムーアは「質問に答えたくないわけじゃないですよ」と笑いながら前置き。ライアン・クーグラー監督やマーベルの意向を代表して語った。

今回の映画を観客の皆さんがどう受け止めるのかを知りたいんです。(第3作について)決断を下す前に、ライアンはこの映画が成功するかに強い関心があると思う。“3作目はどんな映画になるだろうか”というアイデアはあります。けれども映画の公開までは、ちょっと縁起をかつぐようなところがあるんです。取らぬ狸の皮算用はしたくないんですよ、何が起こるかは誰にもわからないから。」

いわば本作は、製作陣にとっても、また観客にとってもあらゆることが未知数。クーグラー監督はティ・チャラのいない『ブラックパンサー』をいかに成立させたのか、そこでどんな物語が描かれるのか、世界中の観客やファンがそれをどう観るのか、まさに“何が起こるかは誰にもわからない”のが現状だ。少なくとも映画が公開されるまでは今後のことは発表せず、ひとまず反応を見てみたいということだろう。本作にはネイモアやアンアンハートといった、今後のカギを握るであろう重要なキャラクターも初めて登場するのだ。

もっとも、本作の評判はすでに上々だ。ワールドプレミアの観客からは熱狂と感動の声が相次いでいるだけに、劇場公開後にはさらなる盛り上がりが予想される。さて、マーベルが考えている『ブラックパンサー』第3作のアイデアとはいかに? まずは『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)を経た、ワカンダと人々の“その後”に注目しよう。

映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』は2022年11月11日(金)全国公開。

あわせて読みたい

Source: Collider

Writer

アバター画像
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。