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『ブラック・フォン』続編製作、スコット・デリクソン監督が前向き ─ 原作者にアイデアあり

ブラック・フォン
© 2021 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved.

『ドクター・ストレンジ』(2016)でメガホンをとったスコット・デリクソンがホラージャンルに帰ってきた。2022年7月1日より米国に続き日本でも公開となった最新作『ブラック・フォン』は、批評家および一般客から高評価を獲得しており、全世界興行収入は1億ドルを突破。早くも続編を求める声があがっているが、果たして製作される可能性はあるのだろうか?

この記事には、『ブラック・フォン』のネタバレと捉えられる内容が含まれています。

ブラック・フォン
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スティーヴン・キングの息子、ジョー・ヒルが執筆した短編集『20世紀の幽霊たち』(2005)に収められた『黒電話』を原作とした本作。イーサン・ホーク演じる得体の知れない連続誘拐犯に閉じ込められた地下室で、拐われた少年フィニーは、この部屋の真実を知る死者からの電話を頼りに、地下室からの脱出を試みていく。

本作では勇気を振り絞り悪に立ち向かう子どもの成長物語が描かれ、監督を務めたスコット・デリクソンが、THE RIVERのインタビューにて語っていたように、「本当に怖くてサスペンスフルなものでありながら、とてもエモーショナルで笑える、そして最終的には観客に感動を与えられるもの」に仕上がっている。そんな本作は米国公開からまだ間もないが、The Wrapのインタビューにて続編の可能性について、デリクソン監督は「この物語の場合でいうと、本質的にワクワクするようなものではないんです」とコメントしている。

これ以上、『ブラック・フォン』のストーリーを拡大することに興味は無さそうだが、「僕たちが作り上げた登場人物たちには興味がありますし、この映画にはユニークで、拡張性のあるトーンがあるでしょう」としながら、シリーズ化には否定的ではないそうだ。

本作では主人公のフィニーのほか、彼の妹であるグウェンが、物語の重要人物として登場する。グウェンには予知夢を見る不思議な力があり、兄の失踪に関する夢を頼りに、フィニーを救うべく勇敢に行動していく。そんなユニークなキャラクターたちや、デリクソン監督が少年の頃に経験したことを反映したという時代背景など、さらに深堀りできそうな内容はありそうだ。

なおデリクソン監督は、Comicbook.comの取材では以前、「(原作者の)ジョー・ヒルから、『ブラック・フォン』続編の素晴らしい構想について教えてもらったんです」とも語っていた。そのアイデアを気に入っているという監督、本作の成功をきっかけに企画が動き出すかも……?

『ブラック・フォン』は公開中。

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Source:Comicbook.comThe Wrap

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。

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