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『ハリー・ポッター』ヴォルデモート役、「子ども向けではない」スピンオフのアイデアを提案? ─ 再演を熱望

ハリー・ポッター 死の秘宝
© Warner Bros. Pictures 写真:ゼータイメージ

J.K.ローリングによる『ハリー・ポッター』の映画シリーズでヴォルデモート卿を演じたレイフ・ファインズが、再演を強く望んでいる。その上、最新作『The Forgiven(原題)』で共演したジェシカ・チャステインとの夫婦役を提案してもいるようで……。

『イングリッシュ・ペイシェント』(1996)や『007』シリーズのM役でも知られるファインズは、2005年の『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』でヴォルデモート卿に抜擢。その後、完結編『ハリー・ポッターと死の秘宝』2部作まで同役で出演を続けた。

『ハリー・ポッター』シリーズで役目を全うしたヴォルデモート卿。米The Listのインタビューに『The Forgiven』の共演者であるチャステインと共に登場したファインズは、ヴォルデモート卿の再演への意欲を訊かれるや、「ヴォルデモート卿は再登場すべきです」と熱意たっぷりに答えている。

そのファインズには、すでに単独スピンオフ化のアイデアもあるようで、「ジェシカが演じるヴォルデモートの花嫁も一緒に出るべきですね」とチャステインに直オファー。まさかの「いいですよ」と応じるチャステインだが、果たしてこれは可能なのか。2人のやり取りの続きは以下の通り。

チャステイン:でも愛のある結婚になりますかね?

ファインズ:そうなると思う。すごく複雑にもなるだろうな。執念的というか、2人はお互いを憎み合っていて、また素晴らしい呪文で一緒になる。そして最高なセックスをする。その後また、トラウマ級の離別をすることになる。お互いに魔法で操って、恋に落ちるんです

チャステイン:面白そうじゃないですか。子ども向けでははさそうだけど、気にする人なんていますかね?

ファインズ:うん、いないね。

まとめると、ヴォルデモートと未だ明かされていない妻との愛憎劇という内容になるだろうか。チャステインの疑問通り、『ハリー・ポッター』シリーズのような子供向けファンタジーとするには過激すぎる。しかし、実現可能性レベルで言えば、ファインズによるアイデアは、正史(カノン)の物語と大きくずれたものではない。

『死の秘宝』から19年後を描いた戯曲『ハリー・ポッターと呪いの子』では、ヴォルデモート卿が再登場。デルフィーニというヴォルデモートの一人娘が登場している。ヴォルデモートに妻がいたという設定は、ここを着想に膨らましていくことができそうだ。

これを軸として進めた時に辻褄を合わせなければいけないこともある。デルフィーニの母親が、『ハリー・ポッター』映画シリーズでヘレナ・ボナム・カーターが演じたベラトリックス・レストレンジであることが明かされているのだ。一方、これは子どものデルフィーニ本人が語ったことであり、実際にヴォルデモートとベラトリックスが事に及んだという描写は登場しない。この空白が、上述のアイデアの鍵となり得る……?

ところでファインズは、ヴォルデモート愛が相当強いらしく、2019年には「もしヴォルデモートが帰ってくる世界があるならば、再演したいと私が独り占めにしてしまうでしょうね」と話していた。現在、ハリー・ポッター魔法ワールドを巡っては、5部作構想と言われていた『ファンタスティック・ビースト』シリーズの未来も含め、製作の米ワーナー・ブラザース・ディスカバリー内で変革の時を迎えている。もしも大きく方向転換された時、その選択肢にはヴォルデモートが含まれるだろうか。

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Source: The List

Writer

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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