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『ブラック・ウィドウ』正式発表、ナターシャの過去明かす国際派スパイ・スリラーに ─ 2020年5月米公開、「フェイズ4」幕開け担う

『アベンジャーズ』ブラック・ウィドウ
© Walt Disney Studios Motion Pictures 写真:ゼータイメージ

マーベル・スタジオは、スカーレット・ヨハンソン演じるナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウの単独映画『ブラック・ウィドウ(原題:Black Widow)』を2020年5月1日に米国公開する。ポップカルチャーの祭典「サンディエゴ・コミコン(Comic-Con International: San Diego 2019)」にて正式に発表された。

『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』に続く作品として、マーベル・シネマティック・ユニバースの「フェイズ4」の幕開けを務める本作は「国際スパイ・スリラー映画」。ナターシャ・ロマノフの前日譚を描くストーリーだとされている。

出演者として正式に発表されたのは、スカーレット・ヨハンソンのほか、「ストレンジャー・シングス 未知の世界」(2016-)デヴィッド・ハーバー、『トレイン・ミッション』(2018)『アウトロー・キング スコットランドの英雄』(2018)の新鋭フローレンス・プー(フローレンス・ピュー)、「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」(2017-)O・T・ファグベンル、そして『女王陛下のお気に入り』(2018)のレイチェル・ワイズ。出演が報じられていた、『ディパーテッド』(2008)『ノア 約束の舟』(2014)のレイ・ウィンストンは今回の発表に加わっていなかった。

監督は『さよなら、アドルフ』(2012)『ベルリン・シンドローム』(2017)のケイト・ショートランド、脚本は『キャプテン・マーベル』(2018)参加のジャック・スカエファーと『ラブストーリーズ コナーの涙/エリナーの愛情』(2014)のネッド・ベンソンが執筆する。

ケイト監督は『ブラック・ウィドウ』について、「彼女にはあまりにも秘密が多い、そこに惹きつけられました。(この映画では)彼女の過去を知ることができます。彼女はあらゆるピースを繋ぎ合わせて、人間として成熟していきます」と語った。また主演のスカーレットは、「このような形でナターシャを演じられるなんて、10年前は思っていませんでした」と述べた。「あらゆる面において、自分のことをきちんと理解している女性として演じます。彼女の欠点をお見せできるのも楽しみです」

なおコミコンの会場では、すでに撮影が始まっている本作の本編映像が限定上映された。米Deadlineによれば、ナターシャ・ロマノフと、フローレンス・プー演じる“妹分”がブダペストにて激しい戦いを繰り広げるところに、“ソ連版キャプテン・アメリカ”ともいうべき存在であるレッド・ガーディアンと思しき人物が登場する様子が確認されたという。ブダペストといえば、『アベンジャーズ/エンドゲーム』でも言及されていたナターシャゆかりの地だが…。

映画『ブラック・ウィドウ(原題:Black Widow)』は2020年5月1日に米国公開予定

Source: Deadline

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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