『ブラック・ウィドウ』Disney+配信は検討せず、現在も劇場公開の方針 ─ 米報道

ウォルト・ディズニー・カンパニーは、マーベル・シネマティック・ユニバース最新作『ブラック・ウィドウ』を従来の方針にしたがって劇場公開する見込みだ。米Deadlineが報じた。
『ブラック・ウィドウ』は2020年5月1日に日米同時公開予定だったが、新型コロナウイルスの影響により同年11月6日に延期、のちに米国では2021年5月7日まで再延期となっている。これを受け、日本では米国に先がけて2021年4月29日(木・祝)に劇場公開予定。ただし情勢は予断を許さず、特に米国で予定通りの劇場公開が可能かどうかは誰にもわからない。
もっとも今回の報道によると、ディズニー/マーベル・スタジオは『ブラック・ウィドウ』の配信リリースを検討していないとのこと。ワーナー・ブラザース/DCコミックスは『ワンダーウーマン 1984』を米国にて2020年12月25日に劇場公開、同日からHBO Maxにて配信するという戦略を採ったが、『ブラック・ウィドウ』は劇場公開を前提としていると考えられる。逆にいえば、配信リリースが視野に入らない限り、情勢次第で再延期もありうるということか。
コロナ禍にあって、ディズニーは実写版『ムーラン』とピクサー映画『ソウルフル・ワールド』の劇場公開を断念し、Disney+での配信リリースに切り替えていた。2020年10月中旬には、同社が今後はストリーミングサービスを最優先する方針であることも発表されていたため、ファンの間では『ブラック・ウィドウ』も同じ道を歩むのではないかと懸念されていたところ。ひとまず劇場公開が前提となっていることは朗報といえそうだ。
なお報道によれば、現在のディズニーはマーベル・スタジオやルーカスフィルムなどの作品をテレビシリーズとして展開する計画に注力しているとのこと。「ワンダヴィジョン」に始まるマーベル・シネマティック・ユニバースのドラマシリーズ群、ルーカスフィルム製作による『ウィロー』(1988)の続編ドラマなどはその代表となる。
Source: Deadline