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『ブラック・ウィドウ』米国版新映像、タスクマスターが盾で戦う ─ 音楽は『シェイプ・オブ・ウォーター』アレクサンドル・デスプラ、脚本家は変更に

(c)2019 MARVEL

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の新章開幕を飾る、スカーレット・ヨハンソン主演『ブラック・ウィドウ』の新映像が米国にて公開された。

「ナターシャ、私の姉さん。久しぶり、どうして帰ってきたの?」。古い屋敷のような建物で、ナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウを出迎えたのは、妹分のイェレナ・ベロワ(エレーナ・ベロワとも)。『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)を経ての登場となる本作『ブラック・ウィドウ』は、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)直後のナターシャを描く、いわば“前日譚”である。「私、追われてるんだ。良いことをしたかった、ただの訓練された殺し屋ではいたくなくて」。しかしイェレナは冷淡で、「あなたは自分をごまかしてる」と言う。「私たち、まだ2人とも“訓練された殺し屋”だから」

イェレナを後ろに乗せてのバイクチェイス、ヘリからの着地といったアクションに続いて、ナターシャの声が聞こえる。「私たちにはやり残したことがある」「“私たち”って?」。登場するのは、ナターシャの“家族”であるイェレナ、アレクセイ・ショスタコフ/レッド・ガーディアン、メリーナだ。赤いスーツを身につけ、「まだ着られる」「家族の仲直りだ」と嬉しそうなアレクセイに、メリーナは「太ったね」と一言。「だいたい水太りだよ」とはアレクセイの談だ。

ナターシャ、イェレナのほかにも、“ブラック・ウィドウ”としての訓練を積んだ女性たちは存在する。「ウィドウたちの新しい世界、新しい敵」。ナターシャの前に姿を見せるのは、ヴィランとして登場するタスクマスター。他者の能力をコピーする力を持ち、前回の予告編ではホークアイのごとく弓矢を操ったが、今回はキャプテン・アメリカを思わせる盾さばきを見せつける。「あの男はいったい誰?」。閉塞した通路にて、ナターシャとタスクマスターは正面から対峙する。

ナターシャの妹分イェレナを演じるのは『ファイティング・ファミリー』『ミッドサマー』の新鋭フローレンス・ピュー。アレクセイ・ショスタコフ/レッド・ガーディアン役を「ストレンジャー・シングス」『ヘルボーイ』(2019)のデヴィッド・ハーバー、メリーナ役を『女王陛下のお気に入り』(2018)のレイチェル・ワイズが演じる。さらにナターシャの旧知であるメイソン役で「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」(2017-)O・T・ファグベンルが出演し、MCUからはサンダーボルト・ロス長官役のウィリアム・ハートが再登場する。

監督は『さよなら、アドルフ』(2012)『ベルリン・シンドローム』(2017)のケイト・ショートランド。脚本は『キャプテン・マーベル』(2018)ジャック・スカエファーと『ラブストーリーズ コナーの涙/エリナーの愛情』(2014)ネッド・ベンソンが担当すると伝えられていたが、「原案」としてクレジットされている。代わりに脚本としてクレジットされたのは、『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)のエリック・ピアソン。音楽は『シェイプ・オブ・ウォーター』(2017)などのアレクサンドル・デスプラが担当する。

映画『ブラック・ウィドウ』は2020年5月1日(金)日米同時公開

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Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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