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『ブラック・クランズマン』主演ジョン・デヴィッド・ワシントン「問題は現代に繋がっている」 ─ 鬼才スパイク・リー最新作

ブラック・クランズマン
(C)2018 FOCUS FEATURES LLC, ALL RIGHTS RESERVED.

黒人刑事、白人至上主義団体KKK(クー・クラックス・クラン)に潜入捜査
1979年に起こった実話を克明に綴った同名ノンフィクション小説を鬼才スパイク・リー監督が映画化した、『ブラック・クランズマン』が2019年3月22日(金)にTOHOシネマズ シャンテほか全国公開される。

このたび、主人公ロン・ストールワースを演じたジョン・デヴィッド・ワシントンのインタビュー映像が到着した。実父である名優デンゼル・ワシントンがその名を知らしめた、同じくスパイク・リー監督の傑作『マルコムX』(1992)で映画出演を果たした彼が、本作では主演俳優として脚光を浴びた。

実父デンゼル・ワシントンの主演映画『マルコム X』に7歳のころ出演して以来、ワシントンはリー監督との間に家族ぐるみの交流があったとのこと。まさに公私ともに深い関係にあるリー監督の現場は、「新しいおもちゃをもらったみたいに楽しかった」とか。「スパイクは僕を信頼してくれたので、僕も彼のやり方を信頼できましたね」と、長年の信頼関係が作品に相乗効果をもたらしたことを明かしている。

衝撃の実話を映画化した本作だが、その物語については「現代を生きる僕らも同じ問題と戦っているんです。だから、この作品で白人や黒人、そして警察署の人たちが同じ目標のために頑張る姿に安心や驚き、喜びを感じる。映画の舞台は70年代のコロラドスプリングスですが、今の社会が抱える問題とつながっているんですよ」と語った。ちなみにワシントンは、原作者のロン本人からKKKの会員証を見せてもらったのだとか。

ブラック・クランズマン
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「こういうのはでっち上げられません。実話だと知ればより楽しめますが、同時に居心地の悪さも感じると思う。この作品に描かれているのは、僕たち人間の姿で作り話じゃないんですよ」。劇中でワシントン演じるロンたち黒人が経験する人種差別は“本当に起きた出来事”。複雑な思いを語りつつ、最後には「膨大な量の情報を受け取ってもらえたらいいな。素晴らしいスパイク・リーに身を任せて楽しんでほしいです」とメッセージを送った。

父デンゼル・ワシントンの背中を追い、『ブラック・クランズマン』でワシントンはゴールデングローブ賞主演男優賞にノミネートされた。堂々の主演を務めた名演技、そして今後の活躍にも注目したい。

ブラック・クランズマン
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『ブラック・クランズマン』

1979年、アメリカ・コロラド州コロラドスプリングスの警察署でロン・ストールワースは初の黒人刑事として採用される。白人刑事から冷遇されるも捜査に燃えるロンは、新聞広告に掲載されていた、白人至上主義団体KKK(クー・クラックス・クラン)のメンバー募集に電話をかけた。黒人ながら徹底的に差別発言を繰り返したロンは、なんと入会の面接に進んでしまう。直接対面できない黒人のロンに代わって白羽の矢が立ったのは、同僚の白人刑事フリップ・ジマーマン。電話はロン、対面はフリップ、二人で一人の人物を演じることに。KKKの内部を調査し行動を見張るため、型破りな刑事コンビは潜入捜査を成功させることができるのか?

記者たち~衝撃と畏怖の真実~
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第71回カンヌ国際映画祭グランプリを受賞、米国の大手批評サイト「Rotten Tomatoes」で95%フレッシュを獲得した本作は、第76回ゴールデングローブ賞にて作品賞・監督賞・主演男優賞・助演男優賞の4部門にノミネート。第91回アカデミー賞ではスパイク・リーが脚色賞を受賞した。

主人公ロン・ストールワース役は名優デンゼル・ワシントンを実父にもつジョン・デヴィッド・ワシントン。“相棒”フリップ・ジマーマン役は、『スター・ウォーズ』シリーズ新3部作のカイロ・レン役や『沈黙 -サイレンス-』(2016)などのアダム・ドライバーが演じる。監督・脚本・製作は鬼才スパイク・リー、さらに『セッション』(2014)のジェイソン・ブラムと『ゲット・アウト』(2017)のジョーダン・ピール監督がプロデュースに加わった。

映画『ブラック・クランズマン』は、2019年3月22日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー

『ブラック・クランズマン』公式サイト:http://bkm-movie.jp/

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THE RIVER編集部THE RIVER

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