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『47RONIN』続編、現代のハンガリーで女性の侍が神秘の剣を求める物語に ─ 福山智可子、古畑新之らの出演が判明

『47 RONIN』
UNIVERSAL/PLANET PHOTOS 写真:ゼータ イメージ

キアヌ・リーブスが主演した「忠臣蔵」の翻案映画『47RONIN』(2013)の続編、『Blade of the 47 Ronin(原題)』のあらすじと出演者が発表された。米Varietyが報じている。

『47RONIN』は「忠臣蔵」を題材に、キアヌ・リーブス演じる1人の異邦人侍と46人の浪士が決死の戦いに挑む物語。真田広之、浅野忠信、菊地凛子のほか、同作でハリウッドデビューを飾った赤西仁、柴咲コウの出演でも注目を集めていた。ただし、続編では設定や出演者が一新される。

報道によると、続編の舞台は現代のハンガリー・ブダペスト。東洋と西洋が融合した土地として描かれるこの場所では、侍の一族5つが一堂に会する会議が開かれる。そこには男の武士だけでなく、“女武芸者”の女性3人も参加していたが、彼女たちの存在は疎まれていた。主要人物のルナ、オナミ、アヤ、マイは、男の浪人・レオとともに予言を現実化するため戦うことになる。彼女たちはふたつに分かれた神秘の剣を集め、力を欲する悪の手に渡らぬようにしなければならないのだ。

新たに判明した出演者は、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2019)でブルース・リーを演じたマイク・モー、『ソード・ウォリアーズ 皇帝の剣闘士』(2013)監督・出演のダスティン・ヌエン、『クレイジー・リッチ!』(2018)のクリス・パン。さらに「TERRACE HOUSE ALOHA STATE」(2016-2017)に出演した俳優・モデルの福山智可子、『モンスター・ハント 王の末裔』(2018)のルナ・フジモト、前作『47 RONIN』や「センス8」(2015-2018)の小家山晃、『スパゲティコード・ラブ』(2021)など映画・ドラマ・舞台で活躍する古畑新之が出演する。

既報の通り、主演は『アントマン』(2015)や「ジュピターズ・レガシー」(2021)のアンナ・アカナ。『ジョン・ウィック:パラベラム』(2019)のマーク・ダカスコスも出演している。なお、前作の主演を務めたキアヌ・リーブスは出演しない。

監督はディズニー実写版『ムーラン』(2020)チャン軍曹役のロン・ユアン。脚本は『イントゥ・ザ・ストーム』(2014)のジョン・スウェットナム、「LUCIFER/ルシファー」女優のエイミー・ガルシア、元WWEレスラーで作家のA・J・リーことエイプリル・ジャネット・メンデスが共同執筆した。

かつて日本に女性の侍が存在したことは史実にも残っているが、その物語が語られる機会は少ない。ユアン監督は「(登場人物は)社会に染みついた不平等と戦います。強い女性たちが社会の圧力や期待と戦うという物語は極めてタイムリーなもの」と強調。本作は英語作品だが、監督は主要キャストの女性ふたりが互いに日本語で話すことも重要視したという。「それはオマージュであり、彼女たちが日本語と英語を話せること、しかしどちらか一方を選ぶ必要はないことを伝えるためのものです」。

前作『47 RONIN』は日本や「忠臣蔵」の描き方について批判も少なくなかったが、ユアン監督は、この続編をもってシリーズを構築し直したいとの意向も示している。「新たな侍と忍者の文化を異なる人々に押し広げ、アジアの世界だけでなく、より国際的に広げていくことが大切だった」と語られているだけに、より広範な世界観が確立されることになりそうだ。「忠臣蔵」との関わりはほとんどない作品になる可能性もあるだろう。

映画『Blade of the 47 Ronin(原題)』は2022年にNetflixにて配信予定。撮影はブダペストにて実施されており、まもなく終了する。

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Source: Variety

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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