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「ブレードランナー 2099」正式発表、シリーズ初の実写ドラマ ─ 「映画版の知性とテーマ、精神性を守る」「次世代の『ブレードランナー』に」

ブレードランナー
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SF映画の金字塔シリーズ『ブレードランナー』の最新作、ドラマシリーズ「ブレードランナー 2099(原題:Blade Runner 2099)」の製作が正式に発表された。米The Hollywood Reporterなどが報じている。

本作は米Amazon Studiosが製作を担当し、Amazon Prime Videoにて世界配信予定のリミテッドシリーズ(1シーズンかぎり)。『ブレードランナー』(1982)『ブレードランナー 2049』(2017)の続編であり、前作の50年後にあたる2099年を舞台とした物語になると思われるが、現時点でストーリーは明かされていない。

『ブレードランナー』シリーズとしては、2021年にアニメシリーズ「ブレードランナー:ブラック・ロータス(原題:Blade Runner: Black Lotus)」が米国配信された(日本配信は未定)が、実写版のテレビシリーズは今回が初めて。企画は2022年2月に報じられていたが、このたび無事に正式始動となった。

製作総指揮は『ブレードランナー』を手がけたリドリー・スコット、Apple TV+のサスペンスドラマ「Shining Girls(原題)」の新鋭シルカ・ルイザ。ルイザはシリーズの脚本も執筆する。同じく製作総指揮には『ブレードランナー 2049』脚本家のマイケル・グリーンとプロデューサーのシンシア・ヨーキンも参加するが、グリーンは本作の脚本は執筆せず、あくまでもプロデュース業にとどまるということだ。そのほか「エクスパンス -巨獣めざめる-」(2015-2022)のベン・ロバーツ、「LEFTOVERS/残された世界」(2014-2017)のトム・スペツィアリーらも名を連ねている。

シリーズの製作発表にあたり、Amazon Studiosのグローバル・テレビジョン部門を統括するヴァーノン・サンダース氏は、オリジナル版『ブレードランナー』を「史上最も偉大で、最も影響を与えたSF映画のひとつ」と称え、「映画シリーズの知性とテーマ、精神性を守っていく」と宣言。「『ブレードランナー 2099』を世界中のPrime Videoユーザーにお届けできることが楽しみ」との声明を発表した。

また『ブレードランナー』シリーズの権利を有し、本作にも製作総指揮として参加するアルコン・エンターテインメントの創設者アンドリュー・コソーヴ氏&ブロデリック・ジョンソン氏は、「シルカ・ルイザによる刺激的なストーリーによって、『ブレードランナー』の正史を新たな領域に展開していく」とコメント。シリーズ過去作品の高評価を踏まえ、「非常に高いハードルであることは認識していますが、観客のみなさんに満足していただける次世代の『ブレードランナー』にしたい」と語った。

『ブレードランナー』はフィリップ・K・ディックの小説「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」を原作として、2019年のロサンゼルスを舞台に、元捜査官のリック・デッカード(ハリソン・フォード)が、殺人を起こしたレプリカント(人造人間)たちを追跡する物語。続編『ブレードランナー 2049』は30年後の2049年を舞台に、捜査官である主人公“K”が、世界に新たな危機が迫る中、行方不明となったデッカードを捜す物語となった。

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Source: The Hollywood Reporter

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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