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『ブレードランナー』続編ドラマ「ブレードランナー 2099」製作決定 ─ リドリー・スコットが製作総指揮に就任

ブレードランナー 2049
(C) 2017 Alcon Entertainment, LLC., Columbia Pictures Industries, Inc. and Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.

SF映画の金字塔『ブレードランナー』シリーズの最新作が、ドラマシリーズ「ブレードランナー 2099(原題:Blade Runner 2099)」として米Amazon Studiosにて製作されることがわかった。米Deadlineが報じている。

本作は『ブレードランナー』(1982)および『ブレードランナー 2049』(2017)の続編で、タイトルから察するに前作の50年後、2099年を舞台とした物語になると考えられる。オリジナル版『ブレードランナー』を手がけたリドリー・スコットが製作総指揮に就任しており、自ら監督を務める可能性もあるとのこと。脚本・製作総指揮には、Apple TV+のサスペンスドラマ「Shining Girls(原題)」の新鋭シルカ・ルイザが起用された。

シリーズの製作を担当するのは、『ブレードランナー』の権利を有するAlcon Entertainment、リドリー・スコット率いるScott Free Productions、そしてAmazon Studiosの3社。2021年11月にはリドリーが企画の存在を明かしていたが、すでに製作の優先順位は高く、急ピッチで脚本作業が進められているほか、撮影スケジュールもすでに検討されているという。

製作総指揮にはスコットとルイザのほか、『ブレードランナー 2049』の脚本家であるマイケル・グリーン、同作のプロデュースを務めたシンシア・ヨーキン、「エクスパンス -巨獣めざめる-」(2015-2022)のベン・ロバーツ、「パッセージ」(2014-2019)のクレイトン・クルーガー、Alcon社のアンドリュー・コソーヴ&ブロデリック・ジョンソン、Scott Free社のデヴィッド・W・ザッカーが名を連ねた。『ブレードランナー』やリドリー・スコットにゆかりの深いメンバーが、再び動き出した実写版『ブレードランナー』の物語を強力に支える。

『ブレードランナー』はフィリップ・K・ディックの小説「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」を原作として、2019年のロサンゼルスを舞台に、元捜査官のリック・デッカード(ハリソン・フォード)が、殺人を起こしたレプリカント(人造人間)たちを追跡する物語。続編『ブレードランナー 2049』は30年後の2049年を舞台に、捜査官である主人公“K”が、世界に新たな危機が迫る中、行方不明となったデッカードを捜す物語となった。

なお『ブレードランナー』シリーズとしては、2021年にアニメシリーズ「ブレードランナー:ブラック・ロータス(原題:Blade Runner: Black Lotus)」が米国で配信された。同作は2032年を舞台に、レプリカントの“ブラック・ロータス”ことエルが自らの真実と陰謀に迫っていくストーリーで、監督を「攻殻機動隊 SAC_2045」(2020)の神山健治&荒牧伸志が担当。日本の配信は未定となっている。

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Source: Deadline

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。