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DC新ヒーロー『ブルービートル』は「ユニバースで重要な存在」に ─ 初のラテン系スーパーヒーロー単独映画

DCコミックス
The DC logo is a trademark of DC Comics.

『バットガール(原題)』のお蔵入り、公開順の入れ替え、新幹部陣による戦略見直しなど、激震の続くDC映画には“伏兵”がいる。初のラテン系スーパーヒーロー単独映画『ブルービートル(原題:Blue Beetle)』だ。DC映画の統括を担ってきたウォルター・ハマダ氏の構想では、この映画はユニバースの今後にも繋がる重要な一作となる計画らしい。

主人公のブルービートル/ハイメ・レイエス役に起用されたのは、Netflixドラマ「コブラ会」(2018-)のミゲル役で知られるショロ・マリデュエナ。2001年生まれ、弱冠21歳の新鋭だ。10歳から子役としてドラマやCMに出演してきたショロにとって、本作は初めての映画出演作。しかし、製作陣はオーディションなしでブルービートル役にショロの抜擢を決めていた。

The Hollywood Reporterでは、「どうして僕のことを知ってるんだろう? まだ脚本も読んでいないのに、どうして僕がいいと思ったんだろう」と当惑した当時の思いや、ウォルター・ハマダ氏らと初めてランチをともにした際のエピソードが語られている。

「なぜ会いたいと思ってもらえたのかわからなかったんです。どういうことなんだろうって、本当に緊張しました。僕のことをどう思うかにかかっているんだな、と。(ハマダ氏からは)“ブルービートルは、このユニバースで本当に重要な存在になる役だ”と言われました。“本物の人物と一緒にやりたい。顔で雇うわけじゃなくて、カメラに映る以上のものがあることが大切だ”と。」

このランチには、監督を務める新鋭アンヘル・マヌエル・ソト、脚本を執筆した『ミス・リベンジ』(2019)のギャレス・ダネット=アルコセルのほか、映画のプロデューサーらも同席。大いに緊張しながらも主役を射止めたショロは、「温かく迎えてもらえ、撮影中も自信を持たせてもらいました」と語る。

前述の通りDC映画は変革期にあり、今後、ブルービートル役の起用に深く携わったハマダ氏がDC映画を離脱することもありうる。新企業ワーナー・ブラザース・ディスカバリーの幹部陣は、新たな有力候補として映画プロデューサーのダン・リン氏を検討している状況。もしもハマダ氏が去った場合、ブルービートルの将来的な役割が変わってしまう可能性も否定できない。しかし主演のショロ自身、『ブルービートル』の魅力は役どころの大きさとは別のところにあると考えているようだ。

「『ブルービートル』は僕のことを新たなスター俳優や“憧れの人”にするための映画じゃない。“ラティーノが麻薬を売らない、国境を超えない、ギャングにならない物語だってあるんだ”ということを示す映画です。誰でも肯定的に描かれていい。(ブルービートルは)映画業界で最もポジティブに描かれたスーパーヒーローじゃないかと思います。」

ちなみに、演じるハイメ・レイエス役は「スーパーパワーに偶然気づいたテキサスの少年」とのこと。キーワードは“家族”で、ショロいわく「スパイダーマンにせよバットマンにせよ、家に帰れば別の人物で、常に自分のアイデンティティを隠しています。けれどブルービートルは家族と暮らし、自分のことを隠しておけない。最初から彼にはパワーがあるし、そのことを家族も知っているんです」。スーパーヒーロー映画では特殊な設定であり、特に気に入っている部分だと強調した。

映画『ブルービートル(原題:Blue Beetle)』は2023年8月18日に米国公開予定

Source: The Hollywood Reporter

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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