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DC映画『ブルービートル』米予告編が公開 ─ 初のラテン系ヒーロー単独映画、宇宙のバイオ技術で超変身

https://www.youtube.com/watch?v=vS3_72Gb-bI

DC映画『ブルービートル(原題:Blue Beetle)』の米国版予告編が公開された。『ブラックアダム』『ザ・フラッシュ』に続く本作は、2023年8月18日の米国公開予定だ。

本作はDCユニバース初となるラテン系スーパーヒーローの単独映画。主人公のハイメ・レイエスは大学を卒業し、未来への期待に胸を膨らませながら実家に帰ってきた。しかし、もはや我が家は自分の知るものとは大きく変わっていた。人生の目的を探し始めたハイメだったが、ひょんなことから、宇宙のバイオ技術を宿した古代の遺物「スカラベ」を手にしてしまう。スカラベの宿主として選ばれたハイメは、予測不能なスーパーパワーを持つスーツを授かり、“ブルービートル”となるのだった。

公開された映像では、これから社会に出ようとするハイメが「今は何にも手が届かないような気がする」と漏らし、妹が「いつもなんとかやってきたでしょ、ハイメ」と慰めるシーンや、思いを寄せるジェニーからハンバーガーの箱を託される場面などが見られる。「命懸けでこれを守って。でも開けちゃダメ」。

しかし、ダメと言われるとやってしまうのが人間なのである。家族のもとに戻ったハイメは、箱の中に甲虫型のガジェットが入っているのを見つけ──その宿主として選ばれてしまう。スカラベが顔に取りついたかと思えば、家族のパニックをよそに、ハイメの背中からは脚が生え、彼はたちまち青いスーツに身を包む。天井を突き破り、宇宙に飛び出したかと思えば、再び大気圏に再突入して……。

「これは“スカラベ”。世界を滅ぼすほどの武器で、ホストを守るように作られている。時には望み通りに、時には望まなくとも」。ジェニーが説明する通り、スーツ姿のハイメはうっかりバスを真っ二つにしてしまう。むろん、このテクノロジーを狙う人々も彼の前には立ちはだかるようだ。「スカラブはあなたを選んだ。しかし、それは私のものだから」と語るヴィクトリア・コード、「家族への愛を感じるほど、お前は弱くなる」と言い放つ男。

叔父のルディは、ハイメに「これは宇宙からの贈り物だ。これで何をするのか、お前が考えなきゃいけない」と話す。ハイメは悪と格闘し、空を飛び、彼が想像したとおりの大刀を背負う。

予告編を彩る音楽は、リル・ウージー・ヴァートの「Just Wanna Rock」。明るくコミカルなトーンと、スカラベに取りつかれるシーンのホラー調、そしてスーパーヒーロー映画らしいカタルシスの同居が期待できる映像となった。

ブルービートル/ハイメ・レイエス役は、「コブラ会」(2018-)ミゲル役のショロ・マリデュエナ。主要キャストをラテン系の俳優陣が固めており、祖母・ナナ役を『ランボー ラスト・ブラッド』(2019)アドリアナ・バラッザ、父・アルベルト役を「ナルコス」ダミアン・アルカザール、母・ロシオ役を『プレデター』シリーズのエルピディア・カリロ、妹・ミラグロ役を『ホーカスポーカス2』(2022)ベリッサ・エスコベード、ハイエが恋するジェニー役を「マルジヴァスの秘密」(2022)ブルーナ・マルケジーニ、そして叔父・ルディ役を人気コメディアンのジョージ・ロペスが演じる。

そのほか、メインヴィランのヴィクトリア・コード役で名優スーザン・サランドン、“不死身の男”カラパックス役『ボーダーライン』(2015)のラオール・マックス・トゥルヒージョが出演。ドラマ版「シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア」(2019-)のハーベイ・ギーレンも登場する。

監督はプエルトリコ出身の新鋭アンヘル・マヌエル・ソト。脚本は『ミス・リベンジ』(2019)のガレス・ダンネット・アルコセールが執筆した。撮影監督は『ミッドサマー』(2019)のパヴェウ・ポゴジェルスキ、音楽は同じく『ミッドサマー』のボビー・クルリック。美術は『バッドボーイズ フォー・ライフ』(2020)のジョン・ビリントン、編集は『デッドプール2』(2018)のクレイグ・アルパート、衣裳は「ワンダヴィジョン」(2021)のメイズ・C・ルベオが務めた。

なお、もともと本作はHBO Maxの配信作品として企画されていたが、のちに劇場公開に方針が変更されたという経緯がある。DC映画を以前統括していたウォルター・ハマダは、このブルービートルを「ユニバースで本当に重要な存在になる役」として温めていたとのこと。その活躍ぶりに注目しよう。

映画『ブルービートル(原題:Blue Beetle)』は2023年8月18日に米国公開予定

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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