『スペースインベーダー』ハリウッド映画化が実現目前だったとジェイソン・ブラムが明かす

『ゲット・アウト』(2017)や『ハッピー・デス・デイ』(2017)『M3GAN ミーガン』(2023)など数々のヒットホラーで知られ、最新作『ファイブ・ナイト・アット・フレディーズ』がいよいよ2024年2月9日より日本公開を迎えるブラムハウス。その創設者であり、“ハリウッドのホラー工場長”として恐れられるジェイソン・ブラムが、かつて日本のゲーム『スペースインベーダー』を映画化しようとしていたという。
ブラムが来日した際、THE RIVERの単独インタビューにて語った。『ファイブ・ナイト・アット・フレディーズ』は人気ゲームタイトルを映画化した作品だ。ほかにビデオゲームの映画化に対する関心を尋ねたところ、「実は、日本の『スペースインベーダー』を映画化しようとしていたことがあったんです」と話した。
ブラムいわく映画化に向けて動いていたのは10年ほど前のことで、「ほぼほぼ実現しかけていたが、権利が取れなかった」という。「ぜひやりたかった!実現していれば、素晴らしい映画になっていたと思うよ!」なぜ『スペースインベーダー』に関心があったのかと聞くと、「とてもアイコニックなゲームだからです」とコメント。
言わずと知れた『スペースインベーダー』は、タイトーが1978年に発表した伝説的アーケードゲーム。画面上部からじわじわと侵略してくるドットのインベーダー軍団を、左右に動くビーム砲で退治していく。社会現象を巻き起こす大ブームとなり、世界で最も知られるゲームタイトルのひとつとなっている。
「でも、今の若い人たちって『スペースインベーダー』を知ってるんだろうか?」とブラム。また、「その後、どこも映画化していないよね?」「『スペースインベーダー』の権利は、今はどの会社が持っているの?」とも確認され、今なお意欲があるような姿勢も見せた。
もっとも、『スペースインベーダー』はブラムハウスが得意とするホラーでない。もしも映画化が実現していたら、ホラー的なアプローチを取るつもりだったのだろうか?
「わかりません。ホラーゲームではないですが、映画にできれば素晴らしいと思います。どんな映画になりそうだったかはわかりませんが、でも偉大なタイトルですよね!」
その後調査してみると、確かにジェイソン・ブラムが『スペースインベーダー』映画化企画に加わっていたことがわかる2010年のネット記事が残っている。配給は米ワーナー・ブラザースで、ブラムのほか『デイ・アフター・トゥモロー』(2004)などのマーク・ゴードン、『エクスペンダブルズ』シリーズなどガイモン・キャサディといった、異ジャンルの3人が集結して製作に加わるはずだったという。
そのほか、2011年には『トランスフォーマー』シリーズなどで知られるロレンツォ・ディ・ボナベンチュラ製作で動いているという記事、2014年にはアキヴァ・ゴールズマンらが進めているという記事、2019年には脚本家に『モータルコンバット』(2021)グレッグ・ルッソが起用されたとの記事も残されているが、未だ実現には至っていない。
ジェイソン・ブラム製作、ブラムハウス最新作『ファイブ・ナイト・アット・フレディーズ』は2024年2月9日日本公開。ジェイソン・ブラムのフルインタビュー記事は近日掲載する。