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ブラムハウスのジェイソン・ブラムが『ゴジラ-1.0』を大絶賛 ─ 「設定が奇妙で面白い」「視覚効果も素晴らしい」と熱弁

『ゴジラ -1.0』TM & (c) TOHO CO., LTD.

『ハロウィン』(2018)『ゲット・アウト』(2017)や『M3GAN ミーガン』(2023)などの大ヒットホラー映画を続々と手がける名門ブラムハウスの座長にして、“恐怖の工場長”の異名で知られるジェイソン・ブラムが、最新作『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』を引っ提げて来日。THE RIVERとの一対一のインタビューでは、「日本のホラー映画を観ることはありますか」との質問に、ホラーに限らぬ回答として「『ゴジラ -1.0』が大好き!」と熱弁を振るった。

意外なことに、これが初来日となったブラム。到着した夜と、取材日の昼食には連日で寿司を堪能した。気に入ったネタはウニ。アメリカで食べるものとはまるで別物だと舌鼓を打った。

『ゴジラ -1.0』は、来日が決定した後に、せっかくの機会だからと渡航の前週に劇場鑑賞したという。

「僕はアカデミーの会員だから、本当はこういうことは言ってはいけないんだけど、せっかく日本に来たんだから、掟破りの発言をします。去年の僕のベスト映画は『ゴジラ-1.0』です。めちゃくちゃ良かった。大好きです。」

どんなところが気に入ったのかを聞いてみると……?

「自惚れているように聞こえるかもしれませんが、自分のやるべきことを思い出させてくれたというか。つまり、低予算映画ということです。それでいて『ゴジラ -1.0』は極めてエモーショナルでした。」

『ゴジラ-1.0』で主人公の敷島浩一(神木隆之介)は、戦争孤児となった赤ん坊を引き取ったという見知らぬ女性・大石典子(浜辺美波)と成り行きで共同生活を始める。ブラムは、この3人の擬似家族の関係が興味深かったと語る。

「母親と子どもの物語に、とても共感できた。あの女性は子どもを引き取って、男の家に転がり込んでくる。しかし、ガールフレンドというわけではないんですね。実際、彼らはお互い誰とも繋がっていないわけです。本当に強烈で、素晴らしく、そして奇妙な設定ですね。ゴジラを背景にしながら、感動的な物語をやってのける。これを観て、ブラムハウスの映画を思い出しましたよ。大好きです。

女優の方がすごく良い。それに、主演俳優もすごく良い。二人とも、傑出している。設定が非常に珍しく、とても奇妙で、そこが気に入っています。」

『ゴジラ-1.0』は第96回アカデミー賞で、日本映画として初めて視覚効果賞にノミネートされる快挙。受賞のチャンスも十分にあると見られている。「視覚効果も素晴らしいですよ。そして、ハリウッドのスタンダードからすれば、それほど高い製作費でもなかった。そこが素晴らしい」。とにかくブラムは興奮の様子で、『ゴジラ -1.0』の何から何までを大絶賛したのだった。

ジェイソン・ブラムが手がけた最新作『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』は、大人気ホラーゲームを映画化して世界中で大ヒットを記録。2024年2月9日より日本公開だ。

ジェイソン・ブラムがとある日本のIPを映画化しようとした話題も含むフルインタビューは後日掲載する。

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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