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祝ノーベル文学賞!ボブ・ディランの凄さが分かる名作映画作品10選

ボブ・ディランの映画特集

シンガーソングライターのボブ・ディランがノーベル文学賞を受賞した。そこで、ディランの言葉や音楽が再評価されるのは当然である。しかし、THE RIVERcinemaとしては、あくまでもディラン関連の映画から、ディランの影響力を確かめたい。

本人が出演している映画、ドキュメンタリー、そして意外な影響作品…。この10本からボブ・ディランのジャンルを横断した功績を実感してもらえれば幸いだ。

ボブ・ディランの映画特集

ドント・ルック・バック(’67

それまでのフォーク路線から、バックバンドを従えたロックンロール路線に転換しつつあったディランのイギリスツアーを追ったドキュメンタリー。リアルタイムだからこそ描ける、ディランのフラストレーションが生々しい。それくらい、当時のディランはフォーク界から「裏切り者」呼ばわりされていたのだ。

 

ビリー・ザ・キッド/21才の生涯(’73

実在のガンマンを描いたサム・ペキンパー監督の傑作西部劇。『ワイルドバンチ』以降、スタイリッシュなアクションを追及していたペキンパーだが、本作は比較的オーソドックスな作風になっている。ディランは俳優として出演するほか、サントラを担当。名曲「天国の扉」収録。

 

ラスト・ワルツ(’76

マーティン・スコセッシによるザ・バンドの解散コンサートのドキュメンタリー。ディランはエリック・クラプトンやニール・ヤングといった同世代ミュージシャンや、マディ・ウォーターズのようなブルース界の巨星と共に出演している。あれから40年、ディランはまだまだ健在だ。

 

デンジャラス・マインド/卒業の日まで(’95

https://youtu.be/3JREM7VYT2Q

問題児ぞろいの高校で奮闘する女教師ルアンをミシェル・ファイファーが演じた学園映画。生徒たちは勉強そっちのけの犯罪者予備軍だったが、ルアンの授業に興味を惹かれはじめる。それは、ルアンがディランの「ミスター・タンブリン・マン」を教材にしたから。麻薬の売人の隠語であるタイトルは、子供たちにとってどんな偉人の言葉よりリアルに響いたのだ。

 

ワンダー・ボーイズ(’00

スランプに陥った作家の苦悩をスクリューボールコメディ風に仕上げた、職人カーティス・ハンソンの妙技が光る一本。ディランによる主題歌「シングス・ハブ・チェンジド」はアカデミー歌曲賞受賞。2000年代は傑作アルバムを連発させたディランだが、その先陣を切ることになった。

 

ノー・ディレクション・ホーム(’05

ディランの半生をアメリカ史と重ねて描いたドキュメンタリー。監督はロックンロールやルーツ・ミュージックに造詣の深いマーティン・スコセッシ。朝鮮戦争や核問題に揺れた50年代を経て、ディランという詩人が生まれたのは世界の必然だったのだ。

 

ボブディランの頭のなか(’05

おそらく『マルコヴィッチの穴』を意識したと思われる邦題は内容とあまり関係がない。近未来、ディラン演じるミュージシャンがチャリティーコンサートのため、刑務所から釈放される。『20世紀少年』に出てきたディランもどきのコンサートの何百倍もかっこいいぜ!

 

アイム・ノット・ゼア(’07

ディランくらいのミュージシャンになれば伝記映画が作られて当たり前だが、なんと6人の俳優がディランを演じるという実験的な作品。クリスチャン・ベールやヒース・レジャーはともかく、ケイト・ブランシェットまでディランを演じていて、しかも「そういうもの」に見えてしまうのはさすが。

 

ウォッチメン(’09

このアメコミ映画のもっとも素晴らしいシーンはどこか?ロールシャッハの素手喧嘩か?オジマンディアスのチート能力か?いいや、冒頭、ディランの『廃墟の街』(マイ・ケミカル・ロマンスver.)に乗せてウォッチメンの歴史が語られるダイジェストである。流行のハードロック調になっても色褪せない曲の強さと言葉の重み!

 

インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌(’13

ディランはフォーク・ミュージックの概念を変えた。それまでフォークロア(民謡)の意味だったフォークを、政治的で自己主張の強い表現へと定義し直したのである。そして、ディラン以前の多くの歌手は歴史に埋もれた。本作はそんなディラン以前の音楽へのレクイエムなのだ。

 

Writer

石塚 就一
石塚 就一就一 石塚

京都在住、農業兼映画ライター。他、映画芸術誌、SPOTTED701誌などで執筆経験アリ。京都で映画のイベントに関わりつつ、執筆業と京野菜作りに勤しんでいます。

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