日本一早い、映画『ワンダーウーマン』特集!主演ガル・ガドットや監督らが「作品のカギ」を語る
『スーサイド・スクワッド』の世界的大ヒットが続くなか、DCコミックス&ワーナーが次に発表する映画『ワンダーウーマン』のプロモーションがスタートしている。全米公開は2017年6月2日とお目見えはまだまだ先だが、今から楽しみにしているファンも少なくないだろう。
作品の内容はまだほとんどわからないものの、主演を務めるガル・ガドットや、パティ・ジェンキンス監督、プロデューサーらの発言から期待を膨らませてみよう。いわば日本一早い『ワンダーウーマン』特集である。
https://theriver.jp/wonder-woman/
「DC映画=ダーク」というイメージを打ち破る
『ワンダーウーマン』はDCエクステンデッド・ユニバース(DCEU)の4作目にして、早くも「ある宿命」との対決を避けられない状況にある。それは『バットマン vs スーパーマン』『スーサイド・スクワッド』の厳しい評価を踏まえた比較だ。
ワンダーウーマンを演じるガル・ガドットと製作陣は、別々のインタビューを受けているにもかかわらず、ともに「今までのDC映画とはどう違うの?」という質問をぶつけられている。まずはガドットの答えからご紹介しよう。
「(これまでの作品と)『ワンダーウーマン』は違うわ。この映画はダイアナのバックボーンまで遡るのよ。彼女の歴史や成人する以前、どうやってワンダーウーマンになったのか。私がこのキャラクターで大好きなのは、彼女のテーマが“愛”だというところ。戦うことでも、誰が強いかでも、女性対男性でも、ジェンダーでもなくて、“愛”や誰かを受け入れることよ。愛や正義、思いやりのために戦うの」
以前から伝えられていたように、『ワンダーウーマン』はヒロインのオリジンを描くストーリーだ。ガドットが強調しているのは、ワンダーウーマンが戦うモチベーションが「他者との共存」にあることだ。これまでのDCEU作品にも含まれていたテーマだが、それが前面に押し出されているとすれば、確かに従来とは一味違う映画になりそうである。
また、DCEU作品のプロデュースを務めてきたデボラ・スナイダー氏は、『ワンダーウーマン』と前2作では「トーンとスタイルがまるで違う」と言い切り、DCエンターテイメント代表のダイアン・ネルソン氏は「ワーナーとDCは誤解されている」と訴えている。
「ワーナーとDCはダークでエッジの効いた映画を作ろうとしているんだと思われています。でもそれは違うんですよ。DCユニバースのファンならご存知のように、バットマンのようにダークなキャラクターがいれば、ワンダーウーマンのように希望に満ちた楽観主義のリーダーもいます。映画のトーンはその象徴です」
またネルソン氏は、パティ・ジェンキンス監督が映画に「美しさや明るさ、ユーモア、少しのロマンスをもたらした」と賞賛。とても意欲的な映画になったと話している。
「つまり『スーパーマン』ですよ。あの映画を観ると、スーパー・パワーでスゴいことをしてみたいって思うでしょう。愛と感動でいっぱいですもんね」
“戦いを止めたい”ワンダーウーマンはいかに戦うか
しかし『ワンダーウーマン』は、愛や希望、楽観主義というヒロインの性質こそが試されるストーリーになりそうだ。なぜなら物語の舞台は今から約100年前の第一次世界大戦中で、「戦いを止めたい」という彼女の意志を現実にすることはとても難しい。しかしネルソン氏によれば、彼女の姿勢はその戦い方にも表れているという。
「彼女の鎧や盾、投げ縄などは“攻撃する武器”ではなく“守る武器”だと言えますよね。ここから彼女の戦い方を十分に考えられるんです。彼女はスリルを味わうために戦っているのではありません。信じるものがあるから戦っているわけで、その機会があればすぐに剣を置くんです」
監督の「スーパー・パワーでスゴいことをしてみたいって思う」という言葉とは裏腹に、そこにはヒロインが自分の能力とどう付き合うかという葛藤も描かれていそうだ。ストーリーはその葛藤を乗り越えて、真実の「愛や感動」へとたどり着くのではないだろうか。
- <
- 1
- 2