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『ボヘミアン・ラプソディ』監督交代劇、後任者の撮影したシーンが判明 ─ 編集担当者ら重要人物が証言

ボヘミアン・ラプソディ
© 2018 Twentieth Century Fox

フレッチャーが『ロケットマン』のために『ボヘミアン・ラプソディ』を離脱したのち、仕上げ作業を全面的に取り仕切ったのが誰だったのかはわからない。フレッチャー自身も時折戻ってきていたのかもしれないが、有力なのはプロデューサーのグレアム・キング氏ではないだろうか。

驚かされるのは、そうした経緯を経てもなお、『ボヘミアン・ラプソディ』に「ブライアン・シンガー監督作品」らしいテイストがしっかりと残っていることだ。フレッチャーが大幅な変更を意図せず、シンガーの仕事を残すよう努めたことは、そうした結果に大きく作用しただろう。しかしながら「ブライアン・シンガーによる『ボヘミアン・ラプソディ』」を確立させたのは、編集を担ったオットマンの力が大きかったのかもしれない。

映画音楽家としても充実したキャリアを持つオットマンは、シンガーと学生時代から映画製作を続けてきた人物。実はシンガー以外の作品で編集を務めたことはなく、後任者のフレッチャーは、オットマンが編集者として一緒に仕事をした二人目の映画監督だったのだ。現在、シンガーは性的暴行疑惑のために今後の活動が不透明な状況となっている。Deadlineでシンガーについて問われたオットマンは、疑惑については語らなかったものの、「(シンガーと)一緒に映画を作り始めて以来、お互いの好みや感覚には影響を与えあっていると思います」と述べたのだった。

映画『ボヘミアン・ラプソディ』は大ヒット公開中。

『ボヘミアン・ラプソディ』公式サイト:http://www.foxmovies-jp.com/bohemianrhapsody/

Sources: Deadline, EW, IW

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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