『ボヘミアン・ラプソディ』キャスト、吹替声優まとめ ─ フレディ・マーキュリーらクイーンのメンバーを名演

We will, we will rock you!アカデミー賞主演男優賞をはじめ、編集賞・録音賞・音響編集賞に輝いた伝記映画『ボヘミアン・ラプソディ』(2018)。イギリスのロック・バンド「クイーン」と、そのボーカルであるフレディ・マーキュリーに焦点を当て、バンド結成からライヴエイド出演までの軌跡を描いた本作は、日本で社会現象と化すほどのメガヒットとなった。
クイーンのバンドメンバー役を演じたのは、ラミ・マレック(フレディ・マーキュリー役)、グウィリム・リー(ブライアン・メイ役)、ベン・ハーディ(ロジャー・テイラー役)、ジョー・マッゼロ(ジョン・ディーコン役)の4人。このほか脇を固める共演者には、ベテランから若手まで色とりどりの面々が揃った。このたび、本作の再鑑賞の助けとしてメインキャスト・吹替声優をまとめた。気になる俳優のこれまでの軌跡をチェックしてみよう。
ラミ・マレック(フレディ・マーキュリー役)

1981年、アメリカ・ロサンゼルス出身。『ナイト ミュージアム』(2006)のアクメンラー役で映画初出演を果たし、『ナイト ミュージアム2』(2009)『ナイト ミュージアム エジプト王の秘密』(2014)にも出演した。ブレイクのきっかけとなったのは、ドラマ「MR. ROBOT ミスター・ロボット」(2015-2019)。同作で主役を演じ、エミー賞で主演男優賞の受賞を果たした。『バスターの壊れた心』(2016)で映画初主演。『ボヘミアン・ラプソディ」ではフレディ役を怪演し、ゴールデングローブ賞&アカデミー賞の主演男優賞をはじめ、同年の映画賞を総なめにした。そのほかの出演作としては、ポール・トーマス・アンダーソンの『ザ・マスター』(2012)、スパイク・リーの『オールド・ボーイ』(2013)など、錚々たる監督の作品に参加している。『ドクター・ドリトル』(2020)では声優も担当した。待機作としては『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』や、デヴィッド・O・ラッセル監督最新作などがある。
吹替版声優 櫻井トオル
ラミ・マレックをはじめ、『アメリカン・ハッスル』(2013)のジャック・ヒューストン、『ザ・ファイブ・ブラッズ』(2020)のジョナサン・メイジャーズ、『キングスマン』シリーズのエドワード・ホルクロフトなどで吹替を担当。アニメ作品としては、「銀の匙 Silver Spoon」駒場一郎役、「ポケットモンスター サン&ムーン」カキのリザードンをはじめさまざまなポケモン役、「SHAMAN KING」李白竜役などの声を担当した。
ルーシー・ボイントン(メアリー・オースティン役)

1994年、アメリカ・ニューヨーク出身。『ミス・ポター』(2006)でレネー・ゼルウィガー演じる主人公の少女時代役を演じ、映画初出演を飾った。エマ・ワトソン主演の『バレエ・シューズ』(2007)など、さまざまな作品に子役として出演を重ねた後、ジョン・カーニーによる『シング・ストリート 未来へのうた』(2015)で一躍有名となる。『ボヘミアン・ラプソディ』では、フレディ・マーキュリーの元婚約者で、生涯を通じた友人となった女性メアリー役を演じた。ほか出演作に、ケネス・ブラナー監督『オリエント急行殺人事件』(2017)や、ダグ・リーマン監督『ロックダウン』(2021)など。
吹替版声優 川庄美雪
『ハリー・ポッター』シリーズのケイティ・リューング(チョウ・チャン役)をはじめ、数々の俳優陣の声優を担当している。アニメ作品としては、「ファイアボール」ドロッセル役、「ガッ活!」高千穂ちほ役、「映像研には手を出すな!」道頓堀透役などの声を当てた。
グウィリム・リー(ブライアン・メイ役)

1983年、イギリス・バーミンガム出身。10代の頃に劇団に参加し、役者としての活動を開始。ドラマ「Animal Ark(原題)」(1997-1998)や、ドラマ「ランドガールズ」のファイナルシーズンにレギュラー出演した。ジョニー・デップ&アンジェリーナ・ジョリーの『ツーリスト』(2010)で長編映画初出演。『ボヘミアン・ラプソディ』ではクイーンのギタリストであるブライアン・メイを演じて知名度を高めた。そのほか、ドラマ「もう一人のバーナビー警部」(1997-) にも出演している。